動くシワと動かないシワには、それぞれ適切な処置を
アンチエイジングといえば、シミ・シワ・たるみが三大要素。スキンケアで肌の正常なターンオーバーを促すことも大事ですが、美容医療ではボトックス注射とヒアルロン酸注射を使うことで、確実にシワを消すことができます。その治療の際に鍵となるのが、動くシワと動かないシワ。シワには2種類あることご存じでしたか?
シワには「動くシワ」と「動かないシワ」があり、それぞれ適切なケアが必要なので、解説致します。
予防のための日頃のスキンケアは10代から日焼け対策・スキンケアなどを行うことがおススメですが、実際の治療のおススメ時期は30代からになります。30代はスタート時期、40代からは是非ともして頂きたい時期です。
なぜなら、お手入れをしている方としていない方では10歳くらい見かけの差が出てくることは確実だからです。
シワができる原因
シワができる原因は下記のように様々です。
- 表情の癖
- 乾燥
- 肌の弾力不足
- 重力によるたるみ
- 煙草
- 肌のターンオーバーの乱れ
シワの予防・治療として日々のスキンケアが重要です。スキンケア商品として、化粧品、美容液、マスクなど色々な製品が近くのドラッグストアでもあふれていますよね。
適切なスキンケアをすることで、皮膚を保湿し、皮膚のターンオーバーを正常化することは予防にも治療にもなりますので大切です。
「動くシワ」と「動かないシワ」を分けて考える
さて、ここからは、美容医療です。美容医療においては、できてしまったシワを確実に美しく取ることができます。そしてシワを治療するにあたって大切なことは、動くシワと動かないシワを分けて治療する必要があるということです。動くシワというのは、表情の癖によってできてくる下記のようなシワです。
- 目を大きく見せようと見開くことでできてくるおでこのシワ
- 目を凝らして物を見るときに目を細めてできてくる眉間のシワ
- 歯を食いしばるときにできてくるオトガイのシワ(梅干しシワ)
これらは、普段使わない筋肉を使うことで、余計なシワができてくることが原因です。
動くシワには、ボトックス治療
表情の癖によりできてくる動くシワは、ボトックス注射でなくすことができます。ボトックスは、シワを作る筋肉の動きをとめる作用がありますので、シワを作る筋肉に打つことで確実にシワができなくなるのです。
ボトックス注射というとボツリヌス菌が入って怖いようなイメージを持たれるかもしれませんが、菌そのものをいれるわけではありませんし、もともとボトックス注射は眼瞼痙攣の治療薬である厚生省認可の安心安全なお薬なのです。
動かないシワには、ヒアルロン酸注射
一方動かないシワとは、重力により皮膚がたるんだり、表情シワが癖になって折りあとがついてしまったことでできてくる下記のようなシワです。
- ほうれい線
- マリオネットライン
- ゴルゴライン
これらは、ヒアルロン酸注射で切り刻まれたシワにボリュームをたして平らにしてあげることで治療することができます。
数秒の処置で終わるボトックス注射
短時間のケアで笑顔が素敵な女性に!
ボトックス注射は、止めたい筋肉に数ケ所注射をするだけの数秒の処置です。数秒の処置で、2週間~1ケ月後にはシワとおさらばできるということです。
おでこのシワが取れれば、前髪を上げる髪型もキレイに決まります。化粧をしなくても、シワがないだけで若々しくいられます。
時間をかけて丁寧に治療するヒアルロン酸注射
一方、ヒアルロン酸注射はシワだけでなく、たるみや肌質改善、骨格にも影響しますので、カウンセリングのもと時間をかけて処置をします。ですが、注射後は即効性があり、すぐに見違えるほど若々しくなれます。
ご自身の気になるシワがどの治療で良くなるか。シワを治療することであらわれる副次的なうれしい効果、はたまたシワよりも治療した方が良い場所がどこなのか。こういったことは専門家に聞くのが一番ですので、是非カウンセリングにいらして頂きたいと思います。
ベストなアドバイスを致します。
しのぶ皮膚科院長 蘇原しのぶ