ヒアルロン酸注射×ビタミンC併用の効果と注意点

近年、美容医療においてヒアルロン酸注射とビタミンCを組合わせることで更なる美肌効果やエイジングケアが期待できると注目されています。本記事では、そのメリットや具体的なケア方法、注意点について解説します。

ヒアルロン酸注射とビタミンCを併用するメリット

相乗効果による美肌サポート

● ヒアルロン酸注射

しわやたるみを改善し、肌にハリやボリュームをもたらす効果が期待できます。

● ビタミンC(内服・点滴・外用など)

抗酸化作用、コラーゲン生成サポート、美白効果が知られており、肌のくすみやトーンアップにも役立ちます。

この2つを併用することでヒアルロン酸によるボリュームアップ効果とビタミンCの抗酸化・コラーゲン生成サポートを同時に得られる可能性があります。実際に多くの美容クリニックでヒアルロン酸注射と高濃度ビタミンC点滴を一緒に行う施術メニューが増えています。

持続力・効果の向上が期待できる

ビタミンCには、コラーゲン生成を助ける働きがあります。ヒアルロン酸注射によってふっくらとした土台が整った状態で、ビタミンCをしっかりと補給すると肌内部のハリを維持しやすくなると考えられています。また抗酸化作用によって、紫外線や活性酸素などのダメージを軽減し、ヒアルロン酸が分解・吸収されるスピードを遅らせるサポートも期待できます。

ビタミンCの摂取方法とヒアルロン酸注射の組合せ

高濃度ビタミンC点滴

ビタミンC点滴で大量かつダイレクトに投与する方法は、即効性や体内吸収率の高さが特徴です。ヒアルロン酸注射と同日に施術が可能なケースもあり、総合的な美肌・アンチエイジング効果を得やすいとされています。

ビタミンCサプリ・内服薬

点滴や外用が難しい方や、日常的にコスパ良く続けたい方には、サプリや内服薬でビタミンCを補う方法があります。ヒアルロン酸注射後の肌メンテナンスとして、日常的にビタミンCを摂取することで継続的な抗酸化作用とコラーゲン生成サポートを期待できます。

ビタミンC外用(ローション・美容液など)

ビタミンC誘導体を含む化粧品は、美白や毛穴引き締め効果でよく知られています。ヒアルロン酸注射後の表面ケアおしてビタミンC入りの美容液やローションを使うと肌表面のくすみやキメの改善をサポートできます。但し、高濃度ビタミンCコスメは刺激が強い場合があるため、肌トラブルがある方は医師に相談しましょう。

施術タイミングと注意点

ヒアルロン酸注射当日のビタミンC点滴

ヒアルロン酸注射とビタミンC点滴の併用では、同日施術で相乗効果を得やすいとられています。但し、一度に多くの施術を組合わせる場合、ダウンタイムの把握や費用面の検討が必要です。また、体調や既往症によってはビタミンC点滴の投与量に制限がかかることがあります。

注射後数日の経過観察

ヒアルロン酸注射後は、患部の腫れや内出血を起こす可能性があります。ビタミンC自体は大きな問題になりにくいと考えられていますが、体質によっては点滴や内服のタイミングによって症状が悪化するケースも稀に報告されています。異常を感じた場合は速やかにクリニックへ相談しましょう。

適切な施術間隔

「ビタミンCを連日大量投与するべきか」「ヒアルロン酸注射とどれくらい間隔をあけるべきか」など、施術スケジュールは個人の肌状態や生活習慣によって変わります。主治医とよく話し合いながら無理のない範囲で継続できるプランを立てることが大切です。

併用治療を成功させるためのポイント

信頼できるクリニックをえらぶ

併用治療はクリニックによってメニューや施術方針が異なります。医師の経験値や施術実績、カウンセリング体制をしっかり確認して、安心して任せられるクリニックを選びましょう。

個々の肌悩みに合わせる

ヒアルロン酸注射とビタミンCが万能というわけではありません。例えば、たるみが大きい場合は別のリフトアップ治療(糸リフトなど)を検討したり、肌質改善にはレーザー治療が適している場合もあります。複合的なアプローチを検討しながらベストな治療プランを立てることが理想です。

生活習慣の見直し

どれだけ美容医療を行っても睡眠不足や喫煙、偏食などが続くと効果を最大限に活かせません。ビタミンCに頼りきりではなく、食事・睡眠・ストレス管理など、日々の生活習慣を整えることでヒアルロン酸注射の効果もさらに向上します。

まとめ

ヒアルロン酸注射とビタミンCの併用は、相乗効果による美肌・エイジングケアが期待できる注目の組合せです。

● ヒアルロン酸注射で即時的なしわ・たるみ改善やボリュームアップ

● ビタミンCで抗酸化、コラーゲン生成サポート、美白ケア

これらを適切に組合わせることで、より長く、より高い満足度を得られる可能性があります。

しかし、施術を成功させるためには専門医のカウンセリングと適切な施術計画が必須です。併せて生活習慣の改善や正しいアフターケアにも目を向け、内側からも外側からも美肌作りをサポートして行きましょう。

もし具体的な治療や施術スケジュールについてお悩みの方は、是非一度ヒアルロン酸注入に精通したクリニックへご相談されることをお勧めします。あなたの肌状態やご希望に合った治療法が分かると思います。

この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
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