CO2（炭酸ガス）レーザーは、組織中の水分に吸収されて熱を発生し、盛り上がったいぼやほくろを削る（蒸散する）ことができます。

一般に直径5mm以下で盛り上がりの少ないほくろに適しています。
濃いしみやホクロと目的のものだけをピンポイント治療で除去することができるため、周りの⽪膚組織にほとんど影響を与えず、治療後の出血もなく安全に、傷口もきれいに仕上がります。
照射時に強い熱が生じるため、局所麻酔を使用します。

当院では、日本厚生労働省より医療機器として認可をうけているレーザーであるレザック社の炭酸ガスレーザー「LESAC CO2-25」を使用しています。
色素性母斑や脂漏性角化症、血管拡張性肉芽腫などの各種皮膚表在性腫瘍や口唇粘膜の疾患に有用であり、創部の破壊や炭化を抑えた処置が短時間で可能です。

適応疾患について

汗管腫

下眼瞼に好発する正常肌色、もしくはやや黄色、褐色がかった米粒大程度の小結節で、思春期以降の女性に好発します（図1）。
エクリン汗器官（汗を作る器官）の増殖が原因です。
女性ホルモンが関与しているがわかっており、男女比は1：3です。
下眼瞼から頬に広がるケースもあります。
それほど多くはないのですが、腹部、胸部、腋窩、外陰部に広がるケースもあります。
顔以外の場合は褐色がかっていることが多いです。

眼瞼黄色腫

眼瞼黄色腫は上下眼瞼（まぶた）にできる黄色の扁平な隆起です。
高脂血症があると結節状に盛り上がるという印象があります。
中年以降の人に比較的多くみられます。

炭酸ガスレーザーの施術詳細