「総額いくらかかる?」「1回で足りる?」「ヒアルロン酸より高いって本当?」料金にまつわる不安を、医師の立場から“現実的な数字”で解消します。、臨床での設計ポイントも交えて、相場・内訳・回数と総額・見積チェックリストをわかりやすくまとめました。

相場の“基準値”と価格がブレる理由
・相場の目安:1ccあたり約10万円が一般的なレンジです。複数回プランで割安になる院もあります。
・実例:1.0ml(1本)132,000円、0.2cc 55,000円などの小分け価格を明示している院もあります。
・モニター価格:通常128,000円、モニター100,000円といった提示も見られます。
・独特な単位表記:「1cmあたり20,000円(税抜)」のように“長さ”で積算する料金表もあります。
価格が変動する要因
①注入量(0.2〜1.0ccなど) ②部位(目の下・口元・首は必要量が異なる) ③医師手技料や再診料の扱い ④モニター・まとめ買い割引の有無 ⑤在庫管理(未使用分の保管可否)——後述します。
1回に必要な量と“合計いくら”のリアル
・目の下:左右で0.3〜1.0cc目安。軽度ほど少量で足りることが多いです。
・首横ジワ:1〜2ccと増えやすいです。
・費用の組み立て例(一例)
目の下“軽度”0.4cc想定 → 0.2cc×2:55,000円×2=110,000円(+必要に応じ手技料)。
目の下“中等度”0.6〜1.0cc想定 → 約10万円前後〜13万円台。
モニター適用があればさらに調整余地があります。
ポイント:ベビーコラーゲンは“溶解でリセット”ができません。一度にやり切らず少量分割で組むのが安全と経済性の両面で賢い選択です。

継続コストの考え方(回数と間隔)
・持続目安:数か月〜1年半のレンジ(個人差)。初回は3〜6か月で見直し、以後は間隔が伸びるケースもあります。
・当院方針(設計例):1回目は控えめ→2〜4週間で“なじみ”と質感を再評価し追い足し。その後は3〜6か月で見直し、状態が安定すれば間隔を延長します。
・トータル費:軽度悩み×分割設計なら、初年度は合計1〜2本分が目安。以後は微調整のみで維持する設計が現実的です。
料金表だけでは読めない4つの見落とし
1.保険適用の有無:自由診療(保険適用外)。だからこそ院ごとに価格設計が異なります。
2.未使用分の扱い:最長6か月程度の保管に対応する院もあります(未対応の院もあり)。対応可なら無駄な出費を抑えやすいです。当院は、安全性のために、保管はしておりません
3.手技料・再診料:料金表とは別に手技料が加算されることがあります。見積で“本体+手技料+再診料”の総額を確認しましょう。
4.単位表記:cc・本数だけでなく“1cm”課金の院もあるため、自分の悩みに置き換えて実費試算をしましょう。
ヒアルロン酸との“費用対効果”比較
・単価:ベビーコラーゲンの方が高額(1cc約10万円)である一方、薄い層の“質感”には相性が良いです。体積形成が目的ならヒアルロン酸が合理的です。
・戦略:形=ヒアルロン酸/質感=ベビーコラーゲン。まず形の土台を整え、その後表層の仕上げを少量で重ねる方が総額を最小化しやすいです(修正性も担保)。
※ベビーコラーゲンは溶解不可です
ダウンタイムと費用面の注意
・ダウンタイム:赤み・腫れ・内出血など。数日〜10日前後で落ち着くことが多いです。大切な予定の1〜2週前に初回は避けると無駄な再来費も防げます。
・合併症対応費:まれなしこり・質感不整など。“入れすぎない設計”と多点・少量で回避できます。溶解除去ができない前提で段階施術をしましょう。

見積チェックリスト
□ 「注入量(cc/本数/長さ)」が具体的に書かれている
□ 手技料・再診料が含まれるか明記
□ 未使用分の保管の可否と保管期限
□ 初回後の見直し時期(2〜4週・3〜6か月)
□ 修正ポリシー(“少量分割・段階施術”の方針があるか)
□ 他治療との役割分担(ヒアルロン酸併用の説明があるか)
よくある質問(料金編)
Q1. 0.2ccだけでも受けられますか?
A1. 0.2cc単位の設定がある院もあります。少量分割で段階的に整える方が安全で、費用のムダも出にくいです。
Q2. 未使用分を次回に回せますか?
A2. 最長6か月保管で再注入できる運用の院もあれば、当日使い切りの院もあります。
Q3. モニターは本当にお得?
A3. 条件に合うなら10万円前後まで下がる例もあります。ただし症例写真の公開条件などを確認しましょう。
Q4. 1cm”課金は高くない?
A4. しわの長さや本数で課金する考え方もあります。部位・長さの見積根拠を出してもらえば比較検討がしやすいです。

しのぶ皮膚科式・費用最適化の進め方(当院の考え)
1.診断:影の正体(ちりめん/色/膨らみ)と必要ccを最小量で算定
2.順序設計:可逆性(修正性)を重視し、形=ヒアルロン酸/質感=ベビーコラーゲンで段階設計(同日大量は避ける)
3.微量多点:0.1cc・数mm単位で“入れすぎ回避”→リメイク費のリスクを抑制
4.再評価:2〜4週でなじみ確認→必要なら最小追加
5.維持費:3〜6か月で見直し。状態安定後は間隔を延長して年あたりコストを圧縮
まとめ「最小量で最大の自然」、それが最良の節約
ベビーコラーゲンは単価が高めでも、薄い層の質感を少量で的確に整えられれば長期の満足度が高く、結果として総額を抑えやすい治療です。
見積の読み方を押さえ、少量分割×段階施術で設計できる医師と組む——それがコスパの良い若見えへの最短ルート。ご自身の予定・ご予算に合わせて、最適解をご提案しますので、気になる方は、是非カウンセリングにいらっしゃってくださいませ。
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