ヒアルロン酸注射の効果はいつからいつまで?持続期間・メリット・デメリットを徹底解説

ヒアルロン酸注射とは?

ヒアルロン酸注射は、加齢によるシワやボリューム減少を即時に治すことができます。手軽さと安全性が魅力で、必要に応じてヒアルロン酸を溶解してもとに戻すもことも可能です。ダウンタイムが少なく、自然な若返りが期待できるに素晴らしい治療です。

ヒアルロン酸の特徴と役割

ヒアルロン酸注射は、加齢により減少するヒアルロン酸を補うことで、シワやたるみを改善します。ヒアルロン酸は皮膚や関節、眼に自然に存在する成分で、強力な保湿力を備えており、1gで約6リットルの水分を保持することが可能です。この特性により、肌の弾力性や潤いを保つことができ、若々しい美しい肌形成に重要な役割を果たします。また、注射により、顔のボリュームアップや凹凸の改善が期待でき、ナチュラルで若々しい印象を与えることができます。

ヒアルロン酸そのものが、肌や組織にそもそもある保湿成分です。体内にもともと存在する物質のため安全性が高く、施術後のアレルギーリスクも低く抑えられます。

どんな悩みに効果が期待できる?

顔のヒアルロン酸注射は、シワやたるみの改善に効果的です。特にほうれい線や目元の小ジワ、額のシワに効果が期待できます。また、加齢や減少したボリュームを補い、頬や唇をふっくらと立体感のある若々しい印象に整えることができます。加えて、涙袋や顎などの形を整えることもできます。

ヒアルロン酸注射が選ばれる理由

顔のヒアルロン酸注射が選ばれる理由は、即効性が高く、ダウンタイムが少ないことです。施術後すぐに効果を実感でき、仕事や日常生活に支障をきたしません。また、安全性が高く、アレルギー反応や副作用が起こりにくいのも大きな魅力です。さらに、部位ごとの調整や複数箇所への施術が可能で、手軽に若々しい印象を取り戻せる点が多くの人に支持されています。

ヒアルロン酸注射の効果はいつから実感できる?

ヒアルロン酸注射の施術直後の変化

ヒアルロン酸注射は施術直後から効果が実感でき、シワやたるみの改善、ボリュームアップがすぐに分かります。注入直後は腫れや赤みが出ることもありますが、数時間で落ち着き、自然な仕上がりが期待できます。

個人差が出る主な要因(体質・施術部位・製剤の種類など)

ヒアルロン酸注射の効果には個人差があります。主に体質(肌の状態や代謝速度)、施術部位(部位による吸収の速さや効果の持続)が影響します。また、使用する製剤の種類や濃度も効果の違いを生む要因です。これらの要素が組み合わさることで、効果の現れ方や持続期間が個別に異なります。

ヒアルロン酸注射の効果期間・いつまで持続する?

一般的な効果期間の目安

ヒアルロン酸注射の効果は一般的に約6カ月~2年程度持続しますが、注入法や施術部位や使用した製剤の種類、体質、生活習慣などによって持続期間は前後します。注入法によっては半永久的に持続しますが、定期的にリピートすることで、効果を維持しやすくなります。例えば、動きの多い唇は効果が短め、リフトアップさせるようなヒアルロン酸注射ですと、数年持続します。

効果を左右するポイント(注入量・施術部位など)

ヒアルロン酸注射の効果を左右する主なポイントは、注入量と施術方法と施術部位です。少量の注入では軽度な改善にとどまり、適切な量で自然な仕上がりを得ることができます。また、注入する部位によって必要な製剤や技術が異なり、たるみが強い部位や多く動く部位には慎重で専門的なアプローチが求められます。また、多すぎると不自然な仕上がりになります。

メンテナンスが必要な理由

ヒアルロン酸注射の効果は永久的ではなく、時間とともに薄れます。また、年月とともに、人の骨の量は少なくなり、靭帯が落ちたりと老化していきます。仕上がりの維持や肌状態を整えるため、施術を繰り返したほうが良い結果を保ち続けることができます。

ヒアルロン酸注射の注意点

顔へのヒアルロン酸注射にはいくつかの注意点があります。まず、施術後は腫れや内出血が現れることがあり、数日で治まりますが、注意が必要です。また、注入部位によって異なる効果が現れるため、希望する仕上がりに対する事前のカウンセリングが重要です。

施術後、過度な圧力をかけたり、マッサージをしたりしないようにしましょう。加えて、アレルギー反応や副作用のリスクは低いですが、過剰に注入しすぎないようにすることも大切です。さらに、動きやすい部位(特に口や目元)に注射をされた場合、効果の持続期間が短くなる可能性があるため、メンテナンスを意識しながら定期的に施術を受けることが求められます。

医師の経験と技術力が結果を左右し、不適切な注入や過剰注入は不自然さやしこりを招くこともあります。施術前後のケアを守り、アフターケアや定期的なメンテナンスを意識することが大切です。

必要に応じて溶解剤で修正が可能ですが、医師との十分なカウンセリングを行い、慎重に進めることが望まれます。

ヒアルロン酸注射の効果を実感できない場合

効果なしと感じる原因

ヒアルロン酸注射の効果を実感できない場合は、施術者の技術不足と注入量が足りていないことがあげられます。

改善のための対処法

期待どおりの効果が得られない場合は、医師に相談して修正注入や、他の施術との併用を検討しましょう。また、施術者を変更することも大切です。

ヒアルロン酸注射のメリット・デメリット

メリット

ヒアルロン酸注射のメリットとして以下があげられます。

ヒアルロン酸は体内に注入した瞬間からシワやたるみのボリュームを補ってくれるため、施術直後に変化を実感しやすい点が大きなメリットです。

1. 施術時間が短い・ダウンタイムが少ない

メスを入れずに注射だけで行うため、施術にかかる時間は数分から十数分程度と短いです。また、施術後は赤みや腫れが出ても数日以内に落ち着くことがほとんどで、仕事やプライベートへの影響も最小限で済みます。

2. 安全性の高さ

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分であり、アレルギーを起こしにくいとされています。副作用のリスクが低いことから、多くの患者さんが安心して受けやすい施術といえます。

3. 仕上がりの自然さ

適切な量を正しい層に注入することで、顔の凹みやシワを自然にカバーできます。骨格や皮膚の状態に合わせてボリュームを調整しやすいので、不自然にならず、若々しい印象を取り戻すことが可能です。

4. 幅広い部位に対応

シワ・たるみの改善に加えて、涙袋、唇、頬、顎など、さまざまなパーツの形成や輪郭の調整にも効果的です。顔の複数箇所を同時に施術し、立体感やバランスを整えられます。

5. 修正がしやすい

万が一仕上がりに満足がいかない場合や、過剰注入による不自然さを感じた場合でも、ヒアルロニダーゼという酵素を用いてヒアルロン酸を溶かし、修正が可能です。これは他のフィラーにはない大きなメリットといえます。

6. 比較的コストを抑えられる

フェイスリフトなどの手術に比べると、ダウンタイムやリスクが少なく、必要なときに必要な量だけ施術を受けやすいので、継続的にケアをすることも可能です。

こうしたメリットにより、ヒアルロン酸注射は「プチ整形」や「アンチエイジング治療」の代表的な施術として広く利用され、美容医療初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。

デメリット

1. 効果が永久ではない

ヒアルロン酸は体内に徐々に吸収されるため、効果は次第に薄れていきます。持続期間には個人差があり、定期的なメンテナンス注射が必要となる点は、一度施術すれば終わりというわけではないためデメリットとして挙げられます。

2. 一時的な腫れ・内出血が生じる可能性

注射による施術のため、施術直後に腫れや赤み、内出血が起こる場合があります。一般的には数日~1週間程度で落ち着くことが多いですが、部位や体質によっては長引く場合もあり、ダウンタイムゼロとはいえない点に注意が必要です。

3. 注入量や注入技術による仕上がりのばらつき

施術者の技術や経験が仕上がりを大きく左右します。注入量が多すぎると不自然な膨らみや凹凸、しこりが生じる恐れがあり、反対に少なすぎると効果が実感しにくいこともあります。信頼できるクリニックや医師を選ぶことが重要です。

4. 血管障害のリスク

ヒアルロン酸が誤って血管内に注入されると、血管が詰まって血行障害を引き起こすことがあります。皮膚の壊死や視力障害など、重篤な合併症へと発展するリスクは低いものの、ゼロではありません。施術者の解剖学的知識と注入技術が欠かせない理由のひとつです。

5. アレルギーや炎症のリスク

ヒアルロン酸自体はアレルギーリスクが低いとされますが、稀に施術に用いる麻酔薬や消毒液、使用機材などによるトラブルが起こる可能性があります。また、傷口から細菌が入るなどして感染が生じるケースもあり、完全にリスクを排除することはできません。

6. コスト面の負担

効果は永久ではないため、理想的な状態を保つには定期的な施術が必要です。その分コストがかさむ可能性があり、長期的にみると金銭的な負担がデメリットとなり得ます。

7. 大きなたるみや根本的な加齢変化への限界

ヒアルロン酸注射はシワや軽度のたるみ、ボリュームロスの改善に有効ですが、大きく垂れ下がった皮膚など重度の加齢変化を根本的に解消できるわけではありません。フェイスリフトなど、別の施術を組み合わせた方が望ましいケースもあります。

ヒアルロン酸注射の効果を最大化するポイント

施術前後の注意点

ヒアルロン酸注射の効果を十分に引き出すためには、適切な施術計画だけでなく、施術前後のケアや注意事項を守ることが大切です。以下では、効果を最大化するポイントを詳しく解説します。

施術前の注意点

● カウンセリングでの十分な情報共有をする

施術当日や前日はしっかりと睡眠を取り、身体をリラックスさせておくことが大切です。

● 過去の施術歴やアレルギーの申告

過去の施術歴やアレルギーの有無、持病、服用中の薬などは正確に伝えるようにしましょう。

● 極端な日焼けや肌トラブル(ニキビ・炎症・乾燥など)がある場合は、施術前に医師に相談しましょう。肌状態が悪いと、注入後のダウンタイムが長引いたり、効果に影響が出る可能性があります。

施術後の注意点

● 施術後は、注入部位を強くこすったり、触りすぎたりしないように注意しましょう。余計な刺激は腫れや内出血を悪化させたり、製剤が偏ってしまう原因になる可能性があります。

● 長時間の熱いお湯やサウナ、飲酒は血行が促進され、腫れや内出血を助長する可能性があるため避けるようにしましょう。

クリニック選び・医師のスキルの重要性

ヒアルロン酸注射は、適切な医療機関と信頼できる医師のもとで受けることで、安全性と満足度が大幅に向上します。後悔のない施術を行うためにも、事前調査とカウンセリングでの納得が非常に大切です。

● 豊富な実績:ヒアルロン酸注射は医師の経験が仕上がりや安全性に大きく影響します。実施数が多く、症例写真や患者様の口コミ・評判が確認できるクリニックを選びましょう。

● カウンセリングの丁寧さ:丁寧なカウンセリングは、患者様の要望や不安を正しく把握し、理想のゴールを共有するために不可欠です。カウンセリングの時間を十分に取り、医師が一方的に話すだけでなく、患者様の疑問や希望にしっかり耳を傾けてくれるクリニックを選ぶと安心です。

● 適した製剤選び:ヒアルロン酸にも様々な種類があり、製剤によって粒子の大きさや持続時間、仕上がり感が異なります。顔のパーツによって理想とする質感や仕上がりが異なるため、複数の製剤を取扱い、適材適所で使い分けているクリニックが望ましいです。

● アフターケア体制:万が一のトラブルに対応できる体制が整っているか、施術後の診察や相談を行ってくれるかを確認しましょう。

● 適切な補償や修正対応:ヒアルロン酸注射は個人差があり、ダウンタイムの経過や仕上がりに不安が生じる場合もあります。保証制度や修正対応の有無を確認しておくことで安心して施術を受けることができます。

自身でできるセルフケア

ヒアルロン酸注射の仕上がりをより良くし、その効果を長持ちさせるには施術後のアフターケアだけでなく、日常的なセルフケアが重要です。ポイントとしては、

● 過度な刺激を避ける(こすらない・マッサージしない)

● 適度な保湿・スキンケア(低刺激・保湿重視・紫外線対策)

● 健康的な生活習慣(十分な睡眠・バランスの良い食事・適度な運動)

● 術後のダウンタイムを意識した行動(激しい運動や長時間の入浴を控える)

です。

これらを徹底することで、施術の完成度を高め、不安やトラブルを回避しやすくなります。特に施術後の1~2週間はヒアルロン酸が安定する大事な期間ですので焦らず慎重に過ごし、医師の指示に従うようにしましょう。

まとめ

ヒアルロン酸注射は施術直後から効果を実感でき、シワやたるみの改善、ボリュームアップなどに効果的です。
一般的な効果の持続時間は6ヶ月から2年程度ですが、注入方法によっては半永久的に効果を出すこともできます。個人差や施術部位、製剤の種類によっても変わります。
即効性がありダウンタイムが少ない点が大きな利点であり、手軽に若々しさを取り戻せます。
メスを使わないためダウンタイムが短く、仕上がりが自然な上、手軽に若々しさを取り戻せます。また、修正が可能なメリットがあります。
しかし、効果が永久ではないため、定期的なメンテナンス注射が必要です。

また、注入技術や過剰注入、誤注入によるリスクも考慮する必要があり、信頼できる医師に相談することが重要です。
特に血管障害やアレルギー反応などのような深刻な副作用も稀にありますが、適切なケアと医師とのカウンセリングでリスクを最小限に抑えることができます。


この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
24時間受付
診療時間
9:50〜13:00/14:50〜19:00
休診日
水曜午後/木曜・日曜・祝日