「ヒアルロン酸1ccでほうれい線はどこまで変わる?“入れすぎず効かせる”わたしの本音解説」

「1ccで足りる? 多すぎ? 」ほうれい線ヒアルロン酸のリアル

カウンセリングで本当によくいただく質問が、

「先生、ヒアルロン酸 1ccだけ だと足りませんか?」
「1cc入れたらパンパンになりませんか?」 というものです。

ネットで「ヒアルロン酸 1cc ほうれい線」と検索しても、

・1本(1cc)で足りる/足りない
・1ccはやりすぎになる
・料金が高い・安い

など、情報がバラバラで余計に不安になりますよね。

今回は、ヒアルロン酸専門で日々注入をしている私の立場から、
・ヒアルロン酸 1ccがどのくらいの量なのか
・ほうれい線に 1cc入れるとどこまで変わるのか
・「1ccで足りる人」「2cc以上がおすすめの人」
・入れすぎ・失敗を防ぐ考え方

を、できるだけ具体的にお話しします。

そもそもヒアルロン酸1ccってどのくらいの量?

まず、「1cc」という量のイメージから整理してみましょう。

某クリニックのコラムでは、一般的なヒアルロン酸は 1本=1cc(1mL)、1ccは料理の 小さじ5分の1ほどの量、と説明されています。

「え、それだけ?」と感じる方も多いと思います。
実際、見た目の量としてはかなり少ないです。ですが、顔はもともとの組織量が少なく、1ccでも 入れ方しだいで印象をかなり変えられる のがポイントです。

ほうれい線に必要な量の“教科書的な目安”

片側のほうれい線に0.5〜1ccが目安
・両側で 1〜2cc程度が一般的 です。

つまり
軽めのほうれい線 → 合計1cc前後
・はっきりしたほうれい線・広い範囲 → 1.5~2cc以上

というイメージです。

ただし、これはあくまで「教科書的な数字」。

実際の臨床では、
・「今まで一度も入れたことがないのか」
・「もともとの骨格や頬のたるみがどのくらいなのか」
・「“とにかく消したい”のか、“自然に目立たなくしたい”のか」

によって、適正量はかなり変わります。

症例から考える:1ccをどう使うと“やりすぎ”にならない?

もともとほうれい線にヒアルロン酸が入っている方に対して、

・左右差を整える目的で 0.7ccのみ追加注入
・残りの 0.3ccは別の部位に分けて使用します。

さらに
「これ以上入れると膨らみすぎて不自然になるため、0.7ccで止める」ということもあります。

この症例から分かることは、
1本=1ccをまるまる“ほうれい線だけ”に入れる必要はない
・むしろ “必要なだけ使って、余りは他部位” という設計が自然で安全ということです。

しのぶ皮膚科でも、
・まずは 0.5〜0.7cc程度で左右差と影を調整
・残りは ほうれい線の原因となる頬のボリュームや口横の影 に回す

というように、「1ccを点ではなく“面”でデザインする」考え方を大切にしています。

「1ccはやりすぎ?」本当に怖いのは“量”ではなく“入れ方”

ヒアルロン酸1ccで「やりすぎ顔」になってしまう原因として、
・量そのものよりも 気になる部分だけを過剰に膨らませること
・顔全体のバランスを無視した注入

が挙げられます。

そのうえで、1ccを「シワを完全に消すため」ではなく、「顔全体のバランスを整え、影を和らげるため」に使うという考え方が提案されています。

具体例として、
・頬のたるみを引き上げるのに 0.7cc
・残りの 0.3ccをほうれい線に微調整として注入

という配分が紹介されています。

これは、まさに私が日々やっている「二段階アプローチ」と同じです。

わたし流・1ccの基本設計イメージ

0.6〜0.8cc:頬の土台(中顔面)や鼻翼基部を支える
0.2〜0.4cc:ほうれい線そのものの溝を“なぞる”ように調整

こうすることで、ほうれい線だけがボコっと盛り上がる“ヒアルロン酸顔”にならない、「なんとなく若く、疲れにくく見える」という ナチュラルな変化 を出せるというメリットがあります。

ヒアルロン酸1ccでどこまで変わる?効果と持続期間

どこまで薄くなるか、「完全に消えるかどうか」は、ほうれい線の 深さ・長さ、骨格・頬のボリューム、年齢、たるみの程度によって変わります。

軽いほうれい線の方
1ccで「ほぼ気にならないレベル」まで薄くなることも。

深いほうれい線・広い範囲の方
1ccだと「影がかなり和らぐ」「疲れた印象が軽くなる」くらい
“完全に消す”には 2cc以上+リフト系治療の併用 が必要なケースも多いです。

持続期間の目安

某クリニックでは、ほうれい線ヒアルロン酸の持続期間を 半年〜2年程度 と説明しています。

一方、よく動く 口周り(ほうれい線・唇)は約半年〜1年 が目安になります。

つまり、製剤がしっかりしたタイプなら、中身は1〜2年かけてゆっくり減る、ただし「見た目として気にならなくいられる期間」は半年〜1年程度 と考えるのが現実的、というイメージです。

再注入のときは、初回ほどの量は必要なく、半分量くらいで整え直せる ことが多いです。

費用の目安と「1ccだけでお願いする」のはアリ?

高品質ヒアルロン酸 1ccあたり 5〜8万円前後 が一般的な相場感といえます。

「とりあえず1ccだけ」はアリ?ナシ?

わたしの本音としては、初めての方や、変化が怖い方 → まず1ccから様子を見るのは大いにアリ
ただし「1cc全部をほうれい線だけに」はせず、顔全体のバランスを見ながら“分配”する前提 で考えてほしいというスタンスです。

逆に、40代後半〜50代以降で、深いほうれい線+頬・フェイスラインのボリュームロスが強い方では最初から2cc前後を想定した設計 のほうが結果的に満足度が高いケースも少なくありません。

「ヒアルロン酸 1cc ほうれい線」で失敗しないためのチェックリスト

最後に、クリニックやプランを選ぶときにぜひ確認してほしいポイントをまとめます。

カウンセリングで確認したいこと

1ccをどこに、どの割合で入れる予定か、ほうれい線だけでなく、頬・鼻翼基部・口角周りも含めた設計になっているか

・「完全にシワを消す」のか「自然に目立たなくする」のか、ゴールのイメージを共有できているか

将来のメンテナンス(何ヶ月おきに、どのくらい足すか) まで説明があるか

・大事なイベントや仕事のスケジュールを考慮して、ダウンタイム(内出血・腫れ)のリスクについて話してくれるか

安心材料としてチェックしたいこと

・使用するヒアルロン酸が 世界的に実績のある製剤 かどうか

血管閉塞などのリスク説明 と、もしものときの「ヒアルロニダーゼ(溶解剤)」の用意があるか

・1ccを 分けて使う・後日追加する といった柔軟な対応が可能かどうか

わたしからのメッセージ

「1cc」は“魔法の量”ではなく、“設計図の一部”です。「ヒアルロン酸 1cc ほうれい線」と検索しているあなたは、まずは 予算も含めて現実的なラインを知りたい、できれば 1ccで様子を見たい、でも 不自然な顔や失敗は絶対に避けたい、というお気持ちだと思います。

ヒアルロン酸 1cc は、それだけで顔を劇的に変える“魔法の量”ではありませんが、設計と配分しだいで、とても頼もしい「1cc」 になります。

ほうれい線だけをパンパンにするのではなく、影の原因にアプローチしながら さりげなく若々しくする。「やった!」ではなく「なんか最近、疲れて見えないね」と言われる変化を一緒に目指していきましょう。

「自分の場合は1ccで足りそう? それとももっと必要?」「どこにどう配分するのがベスト?」と気になったら、ぜひ一度、しのぶ皮膚科でご相談ください。

あなたの骨格・たるみ具合・ライフスタイルを拝見しながら、“入れすぎないけれど、きちんと効かせる”ヒアルロン酸1ccプランをご提案します。

※ご参考までに下記のメニューをご覧ください。


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この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
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