ほうれい線が片方だけ目立つ原因は?噛み癖・骨格・たるみと改善方法を解説

こんにちは。しのぶ皮膚科院長の蘇原しのぶです。

「右のほうれい線だけ深くなってきた気がする」
「左側だけ老けて見えるのはなぜ?」
「いつも同じ向きで寝ているから?」

鏡や写真を見たとき、ほうれい線の左右差が気になったことはありませんか?

ほうれい線は年齢とともに目立ちやすくなるものですが、左右で深さが違うと、顔全体のバランスまで気になってしまう方もいらっしゃると思います。

実は、ほうれい線が片方だけ目立つ原因は、加齢だけではありません。生まれつきの骨格や頬の脂肪のつき方、表情の癖、噛み合わせなど、さまざまな要因が関係しています。

今回は、ほうれい線が片方だけ目立つ原因と、自宅でできる対策、美容医療を検討する際のポイントについて解説します。

ほうれい線が片方だけ目立つ5つの原因

1、骨格や頬のボリュームに左右差がある
ほうれい線が片方だけ目立つ原因の一つは、生まれつきの骨格や頬のボリュームの左右差です。
人の顔は、完全な左右対称ではありません。頬骨の高さや顎の形、鼻の横にある骨のくぼみなどには、もともと左右差があることが珍しくありません。
また、頬の脂肪の量や位置にも個人差があります。
例えば、片側の頬にボリュームがあると、周囲との高低差によって影ができ、ほうれい線が深く見えることがあります。反対に、鼻の横のくぼみが深い側では、その部分の影が強調される場合もあります。
ここで知っておきたいのは、「ほうれい線が濃く見えるからといって、必ずしも皮膚のシワそのものが深いとは限らない」ということです。
骨格や脂肪の位置によって生じる影なのか、実際に皮膚の溝が深くなっているのかによって、適した対策は変わります。

2、片側で噛む癖や噛み合わせの影響
食事をするとき、いつも右側、あるいは左側ばかりで噛んでいませんか?
無意識の噛み癖が長く続くと、咀嚼に関わる筋肉の発達や顎の動き方に左右差が生じることがあります。
その結果、口元や頬の動き方に違いが生まれ、ほうれい線の見え方にも影響する可能性があります。
ただし、「よく噛む側は必ずほうれい線が深くなる」と単純に考えることはできません。骨格や頬のボリューム、表情の癖など、複数の要因が重なっていることが多いためです。
また、片側ばかりで噛む背景には、歯の痛みや歯並び、噛み合わせの問題が隠れている場合もあります。無理に反対側で噛むことを意識するのではなく、気になる場合は歯科医院で相談してみましょう。

3、笑い方や表情の癖による左右差
笑ったとき、片方の口角だけが上がりやすいと感じたことはありませんか?
顔の筋肉は左右まったく同じように動くわけではありません。話し方や笑い方の癖によって、片側の頬や口元が強く動くことがあります。
同じ部分の皮膚が繰り返し折れ曲がると、時間の経過とともに、その部分の溝やシワが目立ちやすくなる可能性があります。
ただし、表情の癖だけが原因とは限りません。もともとの骨格や脂肪の配置が影響している場合もあるため、表情筋のトレーニングだけで左右差が解消するとは言い切れません。

4、いつも同じ向きで寝る習慣や姿勢
「横向きで寝るから、片方だけほうれい線が深くなるのでしょうか?」
このような疑問を持つ方もいらっしゃいます。
横向きで寝ると、顔の片側に圧力がかかります。長時間同じ向きで寝る習慣は、皮膚への圧迫や折れ曲がりに影響する可能性があります。
また、頬杖をつく癖や、スマートフォンを見るときの姿勢なども、日常の習慣を見直すきっかけになります。
ただし、寝る向きや姿勢だけで、片方のほうれい線が深くなると断定することはできません。左右差が気になる場合は、生活習慣だけでなく、骨格や皮膚の状態も含めて考えることが大切です。

5、加齢によるたるみや肌のハリの低下
年齢を重ねると、皮膚のハリや弾力が低下し、頬の脂肪や皮膚を支える組織にも変化が生じます。
その結果、頬の位置が変化し、ほうれい線が目立ちやすくなります。
この変化も左右均等に進むとは限りません。もともとの骨格や脂肪のつき方、表情の違いなどが重なることで、片側だけ深く見える場合があります。
若い頃から左右差がある方もいれば、年齢とともに差が目立ち始める方もいます。大切なのは、年齢だけで原因を決めつけないことです。

片方だけのほうれい線は自力で改善できる?

ほうれい線が気になると、マッサージや表情筋トレーニング、スキンケアで何とかしたいと考える方も多いでしょう。

セルフケアで目指せるのは、肌の乾燥を防ぎ、日常の癖による負担を減らすことです。一方、骨格や脂肪の配置、皮膚のたるみによる左右差を、セルフケアだけで大きく変えることは難しい場合があります。

日常生活では、次の3つを意識してみましょう。

1、噛み癖や頬杖の習慣を見直す
食事中にいつも同じ側で噛んでいないか、無意識に頬杖をついていないかを確認しましょう。痛みなどがあって片側でしか噛めない場合は、歯科医院で相談してください。

2、保湿と紫外線対策を続ける
乾燥は小ジワを目立たせる要因になります。保湿を心がけ、日焼け止めなどで紫外線対策を行いましょう。ただし、これらのケアで骨格や脂肪の左右差が変わるわけではありません。

3、強いマッサージや過度なトレーニングを避ける
ほうれい線を薄くしようとして皮膚を強く引っ張ったり、過度に揉んだりすることはおすすめできません。肌への刺激を増やさず、無理のないケアを続けましょう。

なお、顔の片側に急なゆがみが生じた、口角が下がった、ろれつが回らないなどの症状が突然現れた場合は、美容上の左右差と考えず、すぐに救急受診してください。

片方だけのほうれい線に美容医療は効果がある?

セルフケアを続けても左右差が気になる場合は、美容医療を検討することも選択肢の一つです。

ただし、ほうれい線の治療は、単に深い側へ施術すればよいというものではありません。影が原因なのか、頬のボリュームやたるみが関係しているのか、皮膚の溝が深くなっているのかを見極めることが大切です。

例えば、ヒアルロン酸注入は、状態に応じてほうれい線周辺のボリュームや凹凸を整えるために用いられます。たるみが主な原因の場合には、肌の状態や適応を確認したうえで、引き締め治療などが検討されることもあります。

一方で、ヒアルロン酸を注入すれば、すべてのほうれい線が消えるわけではありません。

注入部位や量によっては、不自然な膨らみや左右差が生じる可能性もあります。血管閉塞などの重大な合併症を含め、施術ごとのリスクについても事前に確認する必要があります。

また、深く見える側だけを治療するのが適切な場合もあれば、顔全体のバランスを考えて両側や頬の状態も含めた治療計画が必要な場合もあります。

治療を受ける際は、期待できる効果だけでなく、リスクや費用、効果の持続期間についても医師に確認し、ご自身に合った方法を選びましょう。

まとめ|ほうれい線が片方だけ目立つなら、まず原因を知りましょう

ほうれい線が片方だけ目立つ原因には、骨格や頬のボリュームの左右差、噛み癖、表情の癖、寝る姿勢、加齢によるたるみなどがあります。

顔にはもともと左右差があるため、左右のほうれい線が完全に同じ深さである必要はありません。

大切なのは、見た目の違いだけで原因を決めつけず、ご自身の状態に合った対策を選ぶことです。

当院では、お一人おひとりのお悩みに向き合い、肌や顔立ちの状態に合わせたケアを考えることを大切にしています。
「右だけ深いのが気になる」「セルフケアで変化がない」「自分に合った改善方法がわからない」という方は、まずは原因を知ることから始めてみませんか。

※ご参考までに下記のメニューをご覧ください。

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この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
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