患者様からよく「ヒアルロン酸注入をやめたらどうなるの?」「やめたら余計にたるんだり、しわが増えたりしない?」という相談を頂きます。最近ではSNSなどで様々な情報が飛び交っているので不安に感じる方も多いですよね。そこで本記事ではヒアルロン酸注入をやめたあとの肌の状態や気を付けたいポイントを優しく分かりやすくお伝えします。

ヒアルロン酸注入とは?
ヒアルロン酸は元々体内に存在する成分で、水分を抱え込み肌にハリや潤いを与えるはたらきがあります。美容医療の分野ではしわやたるみ、ボリュームロスの改善などに使用され、施術時間が短くダウンタイムも比較的少ないため、人気のある治療です。

ヒアルロン酸注入をやめたらどうなる?
まず、注入したヒアルロン酸は徐々に体内に吸収され、効果は数か月~1年半程度(注入部位や製剤によって異なる)で薄れていきます。ヒアルロン酸は「徐々に吸収される」性質をもつため、急に見た目が変わったり、肌がしぼんだりすることはあまりありません。但し、元々の肌の状態や加齢による自然なたるみが進行していくことで、以前の顔立ちに近づく、もしくは年齢相応の変化が現れる可能性があります。「やめたら前より老けて見えるようになった」という声の多くは、加齢の進行や、ヒアルロン酸によって一時的に保たれていた立体感が失われた結果、比較して気になるようになるだけとも考えられます。急激な変化ではなく、徐々に吸収されて戻るため、いきなり極端に老け込むことは通常ありません。
たるみやしわが悪化するって本当?
ヒアルロン酸注入をやめたときに「たるみやしわが余計に悪化してしまうのでは?」と心配される方もいらっしゃいます。しかし、多くの場合ヒアルロン酸自体が原因で肌状態が悪化するわけではありません。元の状態よりは改善された状態を一時的につくり、その後は徐々に吸収されていきます。年齢を重ねれば誰しも少しずつ肌のハリは失われていきますので、ヒアルロン酸をやめたタイミングと加齢による変化が重なり、「やめたらすぐに悪化した」と感じることがあるのです。
やめるときに気をつけたいポイント
自分のゴールを再確認
施術を始める前に「自分はどんな見た目になりたいのか」「どれくらい自然な仕上がりを目指したいのか」をしっかり考えておくことが大切です。一度満足した状態に仕上がってら、ある程度注入量や頻度を調整するなど、自分の中でのゴール設定を把握しておくと安心です。
信頼できるクリニックで相談
ヒアルロン酸注入をやめたい、または回数を減らしたいと考えたら、必ず事前に医師に相談しましょう。元の顔立ちとのバランスや、今後どのような経過が考えられるかを確認しておけば不安な気持ちが減ります。また、万が一ヒアルロン酸の溶解が必要な場合などは、医師の判断が欠かせません。
ほかのケアや施術を取り入れる
ヒアルロン酸をやめる場合、スキンケアの見直しや、レーザー・光治療などの別の美容施術を取り入れることで、肌のハリを保つ方法もあります。食生活や睡眠などの生活習慣を整えることも大きな効果が期待できます。

まとめ
ヒアルロン酸注入は適切な範囲で行えばしわやたるみを手軽に改善できるメリットがあります。一方で、やめた後に「余計に老け込むのでは?」といった不安の声も聞きますが、基本的にはヒアルロン酸が急に肌をしぼませることはなく、経年変化や元の状態に戻るプロセスが目立つだけということが多いです。大切なのは、ご自身が目指す美しさやライフスタイル、加齢の進行度合いも含めて総合的に判断し、信頼できるクリニックや医師としっかり相談しながら計画を立てることです。
美容医療はあくまで「自分らしく生き生きと過ごす」ためのサポートの一つです。ヒアルロン酸をやめる・続けるにかかわらず、鏡に映る自分を大切に思い、前向きに美を楽しんで行きましょう。もしご不安があれば是非一度クリニックにご相談ください。あなたの笑顔を大切に、精一杯サポートいたします。