医師が解説!ヒアルロン酸注入のダウンタイム完全ガイド~原因・期間・対処法まで~

ヒアルロン酸注入とは、しわやたるみを手軽に改善できる美容医療として人気を集めています。特に顎や唇、目の下など、顔のパーツごとに適切な量を注入することで自然な若返り効果が期待できます。しかし一方で、ヒアルロン酸注入には「ダウンタイム」があり、施術後の腫れや痛みなどに不安を感じる方も少なくありません。本記事ではヒアルロン酸注入におけるダウンタイムの原因や期間、具体的な対処法を医師の視点から解説して行きます。冷やし方や痛み、お酒を飲んでもいいのかなど、疑問の多いポイントにも触れていきますので是非参考になさってください。

ヒアルロン酸注入とは

ヒアルロン酸注入は元々体内に存在している保湿成分「ヒアルロン酸」をしわ・たるみ・ボリュームス足を感じる部分に注射で補う美容医療です。肌への負担が比較的少なく、短時間で施術が完了するため人気を集めています。とくに以下のような部位に行われることが多いです。

● 顎:フェイスラインの整えやシャープな印象に

● 唇:ボリュームアップや輪郭の調整

● 目の下:クマや凹みを目立ちにくくし、疲れた印象を緩和

ヒアルロン酸は吸収されやすい特性を持ち、自然な仕上がりが得られる一方、時間の経過とともに効果が徐々に薄れていくため、定期的なメンテナンスを要する場合が多い点に注意が必要です。

ダウンタイムとは

美容医療における「ダウンタイム」とは、施術後に生じる腫れや内出血、赤み、痛みなどが落ち着いて日常生活に支障がなくなるまでの期間を指します。ヒアルロン酸注入の場合、比較的ダウンタイムが短い施術とされますが、個人差はあり、施術部位や体質、施術方法によっても症状や期間が異なります。

ダウンダイムが起こる主な原因

● 施術時の針やカニューレの刺激

● 体内でヒアルロン酸を異物と認識し、一時的に炎症が起こること

● 血管や組織の損傷による内出血

こうした要因によって、局所的な腫れや青あざ、痛みが生じることがあります。とは言え、正しい施術方法や適切なアフターケアを行うことで多くの場合、軽度の症状で済む場合が殆どです。

ヒアルロン酸注入後のダウンタイム期間の目安

ダウンタイムの長さは施術部位によって異なりますが、一般的には1日~1週間程度です。腫れや内出血は3日ほどで落ち着き始めることも多く、完全に気にならなくなるまでに1~2週間ほどかかる場合もあります。個人差があるため、事前にクリニックで「いつ頃から普段通りの生活ができるのか」をしっかり確認しておくことが大切です。

● 顎:腫れの出方に個人差が大きいが、3日~1週間ほどで落ち着くことが多い

● 唇:血管が豊富な部位のため、腫れや内出血が出やすい。1週間程度でほぼ目立たなくなる場合が多い

● 目の下:皮膚が薄い分、内出血が生じることがあるが、1~2週間で落ち着きやすい

ダウンタイムを乗り切るポイント

ダウンタイム中は症状を悪化させないためのセルフケアや注意が重要です。具体的な対処法を解説します。

冷やす

施術直後から1~2日程度はj腫れや内出血を軽減するために患部を優しく冷やすことが効果的とされています。但し、過度な冷却は血行不良を起こす可能性があるため、アイシングは短時間をこまめに行うのがおすすめです。強く圧迫すると内出血が広がる恐れもあるので優しく当てる程度にしましょう。

痛みへの対処

ヒアルロン酸注入後の痛みは、大抵軽度で2~3日ほでで落ち着いてくることが多いです。もし痛みが強い場合や長引く場合は医師に相談して痛み止めを処方してもらうと安心です。また、痛みの程度が日ごとに酷くなる場合は感染などのリスクも考えられるため、自己判断せずに早めに受信しましょう。

お酒は控えめに

アルコールは血管を拡張させ、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。ヒアルロン酸注入後は、少なくともダウンタイムの間(1週間前後)はお酒を控えるのが望ましいとされています。どうしても飲酒が必要な場面がある場合は医師に相談し、ダウンタイムに影響が出にくいタイミングを確認しましょう。

顎・唇・目の下など部位別の注意点

● 顎:マスクやタオルなどで圧迫し過ぎないように注意。枕の高さを工夫し、うつ伏せ寝を避けると腫れを軽減しやすいです。

● 唇:唇周りは血管や神経が密集しているため、内出血や腫れが出やすい部位です。刺激を避け、腫れている唇を噛んでしまわないように気をつけましょう。

● 目の下:皮膚が薄いため、少しの内出血でも青あざが目立ちやすいです。安静にして血行を過度に促進しなようにし、長時間の入浴などは避けると安心です。

ダウンタイム中の過ごし方と注意点

洗顔やメイク

通常、ヒアルロン酸注入後は翌日からシャワーや洗顔が可能ですが、施術部位をこすったり刺激しないように注意しましょう。メイクについても患部に負担がかからないようにすることが大切です。術後の指示に従い、清潔にケアをしてください。

圧迫やマッサージの有無

マッサージは内出血や腫れを悪化させる原因になる可能性があるため、基本的には医師の指示がない限り自己流のマッサージは控えましょう。

食生活と生活習慣

栄養バランスのよい食事を心がけることや、十分な睡眠をとることがダウンタイムの回復を早める上で大切です。ビタミンCやタンパク質など、肌の回復をサポートする栄養素を積極的に摂るようにしましょう。

よくある疑問Q&A

Q1:ダウンタイム中に飲んではいけないお薬はある?

A1:血行を促進する可能性のある薬(血液をサラサラにする薬など)や、痛み止めでも種類によっては内出血が増えやすくなることがあります。服用中の薬がある場合は必ず事前に医師に伝え、適切なアドバイスを受けましょう。

Q2:内出血が気になる場合、隠すためのメイクはしても大丈夫?

A2:翌日以降であれば問題ない場合が多いですが、患部を強くこすったり、刺激したりしないよう注意が必要です。クッションファンデやコンシーラーなどで優しくカバーし、クレンジング時もこすらないようにしましょう。

Q3:ダウンタイム中でも軽い運動やジョギングは大丈夫?

A3:軽いウォーキング程度であれば問題ないことが多いですが、激しい運動は血流が増え、腫れや内出血を悪化させる場合があります。施術後2~3日は安静を心がけ、経過を見ながら運動を再開しましょう。

まとめ

ヒアルロン酸注入はダウンタイムが比較的短い施術として知られており、上手く対処すれば日常生活を大きく崩さずに受けられるメリットがあります。但し、腫れや内出血などの症状はゼロではなく、施術部位によっては顎や唇、目の下などに特有のケアが必要となる場合があります。

● 施術後1~2日は腫れや痛みを感じる場合があるため適切に冷やし、医師の指示に従う

● 強い痛みや腫れの悪化、内出血が長期間続く場合は早めに受診する

● お酒や激しい運動はダウンタイムを長引かせる可能性があるため、なるべく控える

● 部位ごとの特徴に応じたアフターケアを行う

自分の理想とする美しさやバランスを叶えつつ、安心・安全にヒアルロン酸注入を受けるためには適切な知識とクリニック選びが不可欠です。本記事が皆様の美容医療ライフをより充実したものにする一助けとなれば幸いです。

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この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
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