唇のヒアルロン酸注入はどのくらい持つ?持ちを良くするコツ

近年、唇をふっくらと魅力的に見せるための美容医療として注目されている「唇へのヒアルロン酸注入」。しかし、いざ施術を受けたいと思っても「どのくらい持続するのか」「なるべく長持ちさせる方法はあるのか」など、気になる疑問や不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。

本コラムでは、唇へのヒアルロン酸注入の“持ち”を中心に、効果をできるだけ長持ちさせるコツをわかりやすく解説します。施術を検討中の方や、すでに受けていてより長い効果を実感したい方はぜひ参考にしてみてください。

唇に注入するヒアルロン酸の特徴と一般的な持続期間

ヒアルロン酸が唇で選ばれる理由

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する物質であり、水分を抱え込む性質があります。そのため、顔のしわやたるみ改善、ボリュームアップといった用途で幅広く使われている素材です。唇に注入することで、以下のようなメリットが期待できます。

● 唇のボリュームアップ

● 輪郭の調整による立体感アップ

● 乾燥による縦じわの軽減

● 水分保持による潤いの向上

施術自体は短時間で終わることが多く、メスを使用する手術と比べてダウンタイムが軽いのも人気の理由です。

一般的な持続期間

唇へのヒアルロン酸は約3〜6か月程度で徐々に体内へ吸収されていくといわれています。ただし、使用する製剤や個人の体質・ライフスタイルによっては6か月以上効果を実感できるケースも珍しくありません。例えば、ヒアルロン酸製剤の中には、分子構造がしっかりしておりやや長めに持続するものも存在します。

持ちを左右するポイント

1.製剤の違い

唇へのヒアルロン酸注入には、さまざまな製剤が使用されます。柔らかさと自然な仕上がり、そして比較的持ちの良さが特長の製剤や、唇のデリケートな動きや感触を損なわずに、ふっくら感を得やすい製剤が良いです。

また、他にも硬めの製剤を混ぜて使用するケースや、患者さんの希望する仕上がりによって複数の種類を使い分ける医師もいます。単純に「持ちがいいからこの製剤」というよりも、唇の形状やイメージ、施術者の技術・方針が総合的に加味される点を覚えておきましょう。

2.注入量・注入技術

唇のヒアルロン酸の持続期間を左右する大きな要素に注入方法が挙げられます。適切な層(浅すぎず深すぎない層)にバランスよくヒアルロン酸を配置すると、吸収されにくくなり持ちが良くなる傾向があります。逆に、過剰に入れたり浅い層に注入されてしまうと、形崩れや不自然な凹凸が起こりやすく、吸収スピードも早まりやすくなります。

唇のヒアルロン酸は、施術する医師のセンスや技術力が結果に直結する施術です。持ちの良さを重視するのであれば、経験豊富な医師や専門のクリニックを選ぶことが大切です。

3.個人差

ヒアルロン酸の分解・吸収スピードは人によって異なります。唇を頻繁に動かす方や、口周りに力が入る表情が多い方は、ヒアルロン酸が動きとともに吸収されやすい傾向があります。さらに、喫煙や過度な飲酒は血行不良を招きやすく、肌の代謝を乱す要因となるため、持ちが短くなる原因につながりかねません。そのほか、ダイエットや運動を積極的に行っている方で代謝が高い場合も、ヒアルロン酸の吸収スピードが速くなることがあります。

唇のヒアルロン酸の持ちを良くするための5つのコツ

1.術後のダウンタイムを丁寧に過ごす

ヒアルロン酸注入後は、患部を強くこすったり圧迫したりせずに、なるべく安静に過ごしましょう。施術直後に触りすぎるとヒアルロン酸が偏ったり、形が崩れるリスクがあります。唇の炎症や腫れが落ち着くまでは、刺激の少ない生活を心がけてください。

2.血行を良好に保つ

血行不良は唇への栄養供給を妨げるだけでなく、ヒアルロン酸の持ちにも影響を及ぼす可能性があります。適度な運動やバランスの良い食生活を心がけ、身体全体の血流を整えることが大切です。また、喫煙は血管を収縮させるため、持続期間を短くする原因になると考えられています。

3.保湿ケアを徹底する

唇は皮膚が薄くデリケートな部分です。施術後もリップクリームやワセリンなどを使い、乾燥を防ぎましょう。乾燥による刺激を防ぐことで唇を健康的な状態に保ち、ヒアルロン酸の吸収を早める要因を減らすことができます。

4.マッサージのやり過ぎに注意

施術後すぐに過度なマッサージをすることは、ヒアルロン酸を押し広げすぎたり変形を起こしたりする恐れがあります。医師からマッサージの指示がある場合は、その方法とタイミングを厳守しましょう。「しこりが心配だから触ってほぐしたい」という方もいるかもしれませんが、医師に相談のうえで適切な指示を受けることが大切です。

5.定期的にメンテナンスをする

ヒアルロン酸はどうしても時間とともに少しずつ体内に吸収されるため、完全に“永遠に持つ”というわけにはいきません。効果を持続的に得たい場合は、3〜6か月おき、もしくは「ボリュームが減った」と感じ始めたタイミングでメンテナンスに通うと良いでしょう。少量ずつ補填することで、形が大きく崩れる前に自然な唇をキープできます。

よくある質問と注意点

Q1. 唇のヒアルロン酸注入は何回もできるの?

ヒアルロン酸は体内に吸収されるため、基本的に繰り返し施術を受けることは可能です。しかし、短期間に何度も注入すると、唇の組織へ負担がかかったり、不自然な仕上がりになるリスクが高まります。医師と相談しながら適切な施術間隔を守ることが大切です。

Q2. 内出血や腫れはどれくらいで治まる?

個人差はありますが、内出血はおおむね1〜2週間程度、軽い腫れは数日で落ち着くケースが多いです。症状が長引いたり強い痛みを伴う場合は、施術を受けたクリニックへ連絡しましょう。

Q3. 施術後に避けた方が良いことは?

飲酒・喫煙、激しい運動、サウナや長時間の入浴など、体温を急激に上げたり血行を乱す行為は避けるように指示されることが多いです。また、唇を強くこする、うつ伏せ寝なども避けることが望ましいでしょう。

まとめ:安全かつ丁寧なケアで持ちの良い唇へ

唇へのヒアルロン酸注入は、手軽にふっくらとした印象を手に入れられる人気の施術です。一方で、ヒアルロン酸の持続期間には個人差があり、唇のヒアルロン酸の持ちを良くするためには正しいアフターケアやライフスタイルの工夫が欠かせません。
また、製剤の特長だけでなく、医師の注入技術や適切なアフターケアが非常に重要です。

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この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
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