ヒアルロン酸注入の追加タイミングはいつがベスト?効果を長持ちさせるコツと注意点

ヒアルロン酸注入は、シワやたるみの改善、リフトアップ効果、輪郭補正など、美容医療の現場で幅広く活用されている治療法です。施術を検討中の方や、すでに受けた方の多くが気になる点として挙げられるのが、「ヒアルロン酸の持続期間」と「追加注入のタイミング」ですよね。実際、施術後に「いつ再注入すればよいのか」「思ったより早く効果が薄れてしまうのでは?」と不安になる方も少なくありません。

本コラムでは、ヒアルロン酸注入の効果がどのように持続し、どのタイミングで追加注入を行うのが望ましいのか、医師の視点から詳しく解説していきます。施術を検討する際に気になるダウンタイムやリスク、費用面のポイント、さらにはユーザーとして知っておきたいクリニック選びのコツなどにも触れていきます。

ヒアルロン酸の持続期間とは?

「ヒアルロン酸注入で得られる効果はどのくらい持つの?」という質問は最も多く寄せられます。一般的には、製剤の種類や注入部位、個人の代謝などによっても異なりますが、3~6か月程度から1年半ほど持続するといわれています。特に、こめかみや頬など骨に近い場所は比較的長持ちしやすい一方、唇や目の下など動きの多い部位は分解も早く、効果の持続期間が短くなる傾向があります。

例えば、唇のボリュームアップを目的に柔らかいヒアルロン酸製剤を注入する場合、3~6か月ほどで徐々に吸収が始まり、見た目にもボリュームが低下していくことが一般的です。また、より固めの製剤や、高分子ヒアルロン酸を使用して輪郭や顎を形成する場合は、1年半以上効果が続くこともあります。

追加注入が必要になる理由

ヒアルロン酸は体内に自然に存在する成分とはいえ、時間の経過とともに酵素によって分解され、体外へ排出されます。そのため、持続期間を過ぎるとどうしても効果が徐々に薄れてしまい、「もう少し効果をキープしたい」「以前の仕上がりを取り戻したい」と感じたタイミングで追加注入を検討する方が多いのです。

また、そもそも1回の施術で理想の仕上がりを得られず、2~3回に分けて少しずつボリュームを増やしながら理想のバランスを追求していくケースもあります。フェイスラインを整えるために顎や頬骨周辺に注入する際は、肌や骨格との調和を見ながら数回に分けて注入したほうが自然な仕上がりになりやすく、患者様の満足度も高まります。

ヒアルロン酸追加注入の一般的な時期の目安

効果が切れる直前を狙う

「はっきりと効果が消える前」が追加の目安です。具体的には、施術後半年~1年経過したあたりから効果が薄れ始めることを意識し、半年~1以内を目安に再診を行うクリニックも少なくありません。

大切なのは「個人差」と「施術部位」と「施術方法」

ヒアルロン酸の持続期間が個人の体質や製剤によって異なるように、追加注入の最適な時期も一律ではありません。あくまでおおよその目安として、次のように考えるとよいでしょう。

● 唇・涙袋など動きの多い部位:3~6ヶ月で再注入を検討

● 頬・こめかみなど比較的動きが少ない部位:6ヶ月~1年ほどで再注入を検討

● 顎・フェイスラインなど骨格形成が目的の部位:1年前後で様子を見つつ微調整

早期の追加注入が向いている場合

施術後のダウンタイムや痛みが許容範囲であったり、「早めに少しずつ足していきたい」という方には、半年~1年程度での追加注入が適しています。

ユーザーの抱える不安や疑問

短期間でなくなったら損なのでは?

ヒアルロン酸は高価な施術というイメージもあり、「せっかく施術を受けても、すぐに元に戻ってしまうのでは?」「何度も追加費用がかかるのでは?」と不安に思う方も多いです。実際に、唇など動きの多い部位は持続期間が短く、早めに追加が必要なケースが少なくありません。費用を抑えたい方は、固めの製剤を使用して長持ちさせる方法を検討するのも1つの手です。しかし、あまり固い製剤を唇に注入すると不自然になるリスクもあるため、仕上がりの自然さと持続期間のバランスを考慮して医師と相談することが重要です。

追加注入を繰返すとヒアルロン酸が残り過ぎる?

ヒアルロン酸は体内に吸収されるとはいえ、頻回に注入を繰り返すことで局所的に残り、しこりのように硬さを感じるケースもごくまれに報告されています。ただし、これは過度な量を短期間で注入する場合であり、適切な量と間隔であればリスクは低いです。

ダウンタイムが面倒で通えない・・・

ヒアルロン酸注入のダウンタイムは比較的短く、個人差はあるものの2~3日で落ち着くことが多いです。ただし、注入部位に軽度の腫れや内出血が生じる場合もあり、完全に目立たなくなるには1週間ほどかかるケースもあります。仕事やプライベートのスケジュールを考慮して、あらかじめダウンタイムを見込んでおくと安心です。

追加注入を前向きに検討するためのポイント

医師とのカウンセリングを重視する

最適な追加注入のタイミングは、施術部位や製剤の種類、患者様のライフスタイルによって異なります。そのため、ヒアルロン酸の施術を受けたクリニックで定期的に診察を受け、自分の状態を正確に把握することが大切です。カウンセリングでは、次のような点を必ず確認しましょう。

● 現在のヒアルロン酸の残存量

● 追加注入の必要性やタイミング

● 費用と持続期間のバランス

● リスクとメリット

製剤の種類を見直してみる

同じ「ヒアルロン酸」といっても、柔らかいタイプから固いタイプまで、さまざまな性状の製剤が存在します。目的や施術部位に合わせて製剤を選ぶことで、持続期間や仕上がりの満足度を高められます。もし、以前の製剤では持続期間が物足りなかった場合は、別の製剤を検討するのもよいでしょう。

施術を担当した医師との継続的なやり取り

1回限りで終わりではなく、「施術後の効果の変化を定期的に報告すること」「気になることがあれば早めに相談すること」が、理想の結果を得るための近道です。ヒアルロン酸の吸収速度には個人差が大きいため、担当医師と継続的に情報共有をしていれば、適切なタイミングで最小限の追加注入を行い、ダウンタイムや費用負担を軽減できる可能性も高まります。

まとめ:自分に合ったベストなタイミングで長く、美しく

ヒアルロン酸注入の効果は永久的ではありませんが、その分、状況に合わせて調整しやすい利点があります。最適なタイミングで追加注入を行えば、過剰な施術を防ぎつつ、長期的に美しい状態をキープすることが可能です。

● 効果の持続期間:3~6ヶ月から1年半程度

● 追加注入の目安:効果が薄れ始める前の6ヶ月~1年を目安に検討(部位や製剤によって差あり)

● 注意点:医師とのカウンセリングや継続的な診察が重要

費用面やダウンタイムについても、自分の希望やライフスタイルとの兼ね合いを考えつつ、「やりすぎない範囲で続けたい」「自然な仕上がりを維持したい」などの要望を医師にしっかりと伝えてください。信頼できるクリニックと二人三脚で、あなたにとって最適な追加期間を見つけていきましょう。

ヒアルロン酸注入は、適切な施術計画を立てることで、年齢や目的に合わせたベストなバランスを保ちやすい治療法です。ぜひ今回ご紹介したポイントを参考にしながら、満足度の高い美容医療ライフを実現してください。

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この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
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