おでこへのヒアルロン酸注入ダウンタイムはどれくらい?メリット・リスク・対策を医師が解説

近年、「おでこを丸く美しく見せたい」「額のシワを手軽に改善したい」というご要望から、ヒアルロン酸注入を選ばれる方が増えています。とはいえ、気になるのは施術後の“ダウンタイム”です。「どのくらい腫れたり赤みが出たりするの?」「仕事や外出はいつからOK?」といった不安を抱えている方も多いでしょう。そこで本記事では、おでこへのヒアルロン酸注入におけるダウンタイムの目安や症状、ダウンタイムを短くするためのポイントなどを医師の視点から解説します。

おでこへのヒアルロン酸注入とは?

おでこへのヒアルロン酸注入は主に以下の目的で行われます。

● 額のしわ改善:表情じわからくるしわを目立たなくする。

● おでこの丸みの形成:顔全体のバランスを整え、横顔を美しく見せる。

ヒアルロン酸は体内にも存在する成分であり、安全性が高い物質です。しかし、施術後には多少の腫れや赤み、内出血などが起こる可能性があり、これらが落ち着くまでの期間を「ダウンタイム」と呼びます。

ダウンタイムの目安と症状

一般的なダウンタイム

おでこへのヒアルロン酸注入後のダウンタイムは、個人差はあるものの数日から1週間程度とされています。多くのケースでは、施術直後に軽い腫れや赤みが見られ、早い人では3日ほどで目立たなくなります。しかし、人によっては約2週間ほど腫れが続く場合もあるので、施術を受ける際は余裕を持ったスケジュールを組むと安心です。

よくある症状

1.腫れ・赤み:注入直後はヒアルロン酸や麻酔による炎症反応で腫れや赤みが出やすいです。大抵は数日から1週間程度で落ち着きます。

2.痛み・熱感:注射部位の軽い痛みや違和感を感じる場合がありますが、痛み止めを飲むほどではないことがほとんどです。

3.内出血:注射針が血管を傷つけると、青紫色の内出血が起こることがあります。内出血は2週間ほどで自然に吸収されることが多いですが、個人差があります。

4.触感の違和感:注入直後は、触れたときに硬さやしこり感を覚えることがありますが、時間とともに馴染んできます。

ダウンタイムを短くするためのポイント

1.信頼できるクリニック・医師を選ぶ

施術時のヒアルロン酸の注入層や量が適切であるほど、余計なダメージを与えず、ダウンタイムが短くなる傾向があります。症例数が豊富な医師や口コミ・実績を確認し、信頼できるクリニックを選びましょう。

2.施術後のセルフケア

● 冷却:施術直後は軽く冷やすと腫れや赤みが引きやすくなります。ただし、長時間の過度な冷却は逆効果になる場合もあるため、医師の指示に従いましょう。

● 刺激を避ける:強くマッサージしたり触りすぎたりするのは炎症を悪化させる原因です。洗顔やメイク時に額をゴシゴシこすらないよう注意してください。

● 入浴・運動:当日は長時間の入浴や激しい運動は控え、血行が過度に促進されないようにしましょう。翌日以降も、赤みや腫れが残るうちは控えめにするのが望ましいです。

3.生活習慣の見直し

● 十分な睡眠:睡眠不足は身体の回復を遅らせ、ダウンタイムが長引く原因になります。

● 栄養バランス:タンパク質やビタミンC、亜鉛などの栄養素を意識して摂ると、組織の回復をサポートします。

● 飲酒・喫煙:血行を乱す要因になるため、内出血や腫れを長引かせる可能性があります。施術前後はできるだけ控えましょう。

ダウンタイム中のメイク・外出はいつからOK?

● メイク:当日から軽いメイクは可能とするクリニックもありますが、注射部位をこすらないよう注意が必要です。翌日以降は様子をみながら普段どおりのメイクに移行すると安心です。

● 外出・仕事復帰:軽い腫れや赤みを気にしなければ、翌日から通常の外出やデスクワークは問題ない場合がほとんどです。しかし、接客業や人前に立つお仕事などで腫れを見られたくない場合は、1週間ほど余裕を持つと安心でしょう。

ダウンタイムのリスクを理解することの重要性

おでこのヒアルロン酸注入は、顔の印象を大きく変えるメリットがある反面、少なからず副作用やダウンタイムが伴います。特に施術直後の腫れや赤みは避けられませんので、当日に大事な予定を入れないなど、事前準備が欠かせません。また、施術部位に違和感が続く場合や痛みが強まる場合は、自己判断せず早めに医師に相談することが重要です。

施術を検討する方へのアドバイス

1.カウンセリングで要望を具体的に伝える

どのような額の形を希望するのか、シワの程度や予算、ダウンタイムの許容範囲などを詳しく医師に伝えることで、施術内容を最適化できます。

2.ヒアルロン酸の種類や量を確認する

ヒアルロン酸は種類によって硬さや持続期間が異なります。額への注入には比較的柔らかい製剤が向いている場合が多い一方、輪郭形成にはやや硬めの製剤が用いられることもあります。医師に相談し、自分の目的や肌質に合う製剤を選びましょう。

3.スケジュール管理

ダウンタイム中は腫れや内出血が目立つ可能性があります。大切なイベントや仕事との兼ね合いを考慮し、余裕のあるスケジュールを組んでください。

まとめ

おでこへのヒアルロン酸注入は、額のシワや輪郭を整えることで顔全体を若々しく、バランスよく見せられる人気の施術です。一方で、ダウンタイムとして数日から1〜2週間ほど腫れや赤み、内出血などが生じることがあり、施術後のケアや生活習慣によって回復期間が左右されます。

大切なのは、適切なクリニック選びと事前・事後のセルフケアです。信頼できる医師のもと、しっかりカウンセリングを受け、正しいアフターケアを実践すれば、ダウンタイムを短く抑えつつ理想の仕上がりを得やすくなります。気になる方は、まずはカウンセリングを受けるところから始めてみてはいかがでしょうか。

ダウンタイムに対する十分な理解と適切な準備で、おでこへのヒアルロン酸注入のメリットを最大限に引き出しましょう。ご自身のスケジュールや体調を考慮しながら、上手に施術を受けられることを願っています。

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この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
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