目の下のヒアルロン酸注入はどれくらい持続する?効果を長持ちさせるポイントと医師が解説する注意点

目の下のたるみやクマは、見た目の印象を大きく左右するため、多くの方が悩んでいます。その一方で、最近ではヒアルロン酸注入による施術が普及し、「手軽に目元を若々しく見せたい」「切らずに改善したい」というニーズが高まっています。ヒアルロン酸注入と一口にいっても、その仕上がりや安全性、ダウンタイムなどが気になる方は多いでしょう。なかでも「どのくらい効果が続くのか?」という持続期間に関する疑問は、施術を検討するうえで重要なポイントです。そこで本コラムでは、医師の視点から目の下へのヒアルロン酸注入の特徴やメリット、持続期間をより長く保つポイント、注意点などを総合的に解説します。

目の下にヒアルロン酸を注入する主な目的とは

目の下のたるみやクマは、加齢に伴う骨格や脂肪量の変化、皮膚の弾力低下、筋力の衰えなどが複合的に影響して起こります。一度生じるとスキンケアだけでは改善しにくいため、美容医療での対応を検討される方が増えています。中でもヒアルロン酸注入は、メスを使わずに比較的短時間でハリを持たせることができるため、人気の施術です。

具体的には、次のような悩みがある方に適しています。

● 目の下が痩せて窪んでいる

● クマが目立ち、疲れているように見られやすい

● 皮膚がたるんで、年齢より老けた印象を与えてしまう

● 外科的手術には抵抗があり、ダウンタイムをできるだけ短くしたい

ヒアルロン酸は、もともと体内にも存在する成分で、保水力が高く、肌にハリや潤いを与えます。これを目の下に注入すると、クマを目立ちにくくし、目元全体をふっくらとした印象に導くことが期待できるのです。

気になる持続期間はどれくらい?

ヒアルロン酸注入の効果は永続的ではなく、体内に徐々に吸収されていきます。一般的に「6ヶ月から1年程度」は効果が持続するとされていますが、実際には使用する製剤の種類や施術を行う医師の技術、注入量や個人差などによって前後することが多いです。

例えば、しっかりと密度の高いヒアルロン酸を使い、正確な層に適切な量を注入することで、より長い持続効果を得やすくなります。また、術後のアフターケアや生活習慣によっても変わるため、施術後は医師の指示に従ってケアを行うことが大切です。

近年では、目の下専用に設計されたヒアルロン酸製剤も存在します。こうした製剤を用いることで、吸収のスピードがより緩やかになり、比較的長く効果をキープできるケースも増えています。

効果をより長く保つポイント

1.適切な製剤選び

ヒアルロン酸は種類によって粒子の大きさや硬さ、持続期間が異なります。目の下は皮膚が薄く繊細な部位なので、適切な製剤選びがとても重要です。施術前に、クリニックで使用する製剤の特徴やメリット・デメリットをしっかり確認しましょう。

2.医師の技術とデザイン

ヒアルロン酸注入は、単にヒアルロン酸を入れれば良いというものではありません。微妙な注入量の調整や、顔全体のバランスを踏まえたデザインが必要です。熟練した医師ほど、骨格や表情筋の動きを加味して的確に施術できるため、仕上がりが自然になり、持続期間も延びやすいと考えられます。

3.正しいアフターケア

施術直後の数日間は、注入部位を過度にこすったり、強いマッサージを行うのは避けましょう。過度な刺激はヒアルロン酸の位置がずれたり、早期吸収につながる可能性があります。また、血行を促進しすぎるようなサウナや激しい運動、飲酒なども施術直後は控えるほうが望ましいでしょう。

4.日々の生活習慣

睡眠不足や栄養バランスの乱れ、喫煙などは肌の代謝や健康状態に影響を与えます。ヒアルロン酸注入したからといって、日常のケアを疎かにすると持続期間が短くなる可能性があります。十分な睡眠と適度な運動、バランスの良い食事などを心がけましょう。

施術を検討する際の注意点

1.ダウンタイムや副作用について

目の下はデリケートな部位のため、注射による内出血やむくみなどの軽度の副作用は起こり得ます。多くの場合、数日から1週間程度で落ち着きますが、特殊な体質の方は念のため十分なカウンセリングを受けましょう。
また、施術直後はわずかな左右差や凸凹感が出る場合もありますが、時間経過とともに馴染んでくることがほとんどです。万一、異常な痛みや大きな腫れ、皮膚の変色などが生じた場合は、すぐにクリニックへ連絡するようにしてください。

2.カウンセリングの重要性

ヒアルロン酸注入は、施術者の腕によって結果が大きく変わります。また、「ここに注入すればこうなる」という形で、患者さんの希望や表情筋、骨格を考慮せずに行うと、かえって不自然な仕上がりになる場合もあります。カウンセリングの際に、仕上がりのイメージや持続期間、リスクや費用などをしっかりと確認し、自分の理想像やライフスタイルに合った施術方針を決めましょう。

3.定期的なメンテナンス

ヒアルロン酸は、いずれ吸収される性質を持ちます。最初に入れた量や部位によっては、半年から1年程度で「ボリュームが少しずつ減ってきた」と感じるかもしれません。定期的にメンテナンスを行うことで、常に理想の目元を維持することができます。
但し、過度な注入は凸凹や不自然な仕上がりの原因になるため、クリニックと相談しながら、適度な量を入れることが大切です。

持続期間はどうなのか

実際に施術を検討している方からは、「どのくらいの期間、きれいな状態が続くのか」「なるべく費用を抑えたいが、早く吸収されてしまったら損なのではないか」「頻繁に打ち直しが必要なら手間や金銭面で不安がある」といった声がよく聞かれます。これは、ヒアルロン酸注入に限らず、継続的な出費やメンテナンス、身体への負担などがイメージしにくいためです。

こうした不安を解消するには、まずは正しい情報を得ることが必要です。カウンセリングで「自分の場合はどれくらいの期間持続しそうか」「どういった製剤で施術を行うのか」「ダウンタイムをどう過ごすのがベストか」などをしっかり確認しておくと、施術後のトラブルを未然に防げます。

まとめ

目の下のヒアルロン酸注入は、老けた印象を与えやすいクマやたるみを手軽に改善できる画期的な施術です。平均的な持続期間は6ヶ月から1年程度とされますが、製剤の種類や医師の技術、アフターケア、個人の生活習慣などによって変動します。施術を検討する際は、クリニックや医師選びはもちろん、適切な製剤の選定、事前カウンセリングの充実、アフターケアなど、複合的な観点から判断することが望ましいでしょう。

また、ユーザーの多くが「コストと効果のバランス」「持続期間の不安」「ダウンタイムの軽減」などを重要視しています。施術を受ける前に自分の悩みや希望を整理し、信頼できる医師のもとで十分な説明を受けることで、より納得感のある仕上がりを得られるはずです。ヒアルロン酸注入をうまく活用し、若々しく明るい目元を手に入れるお手伝いができれば幸いです。

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この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
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