鼻先へのヒアルロン酸注入は危険?医師が解説するリスクと安心して受けるためのポイント

鼻先の形を整えるプチ整形として、「ヒアルロン酸注入」は多くの方が気軽に検討する施術の一つです。しかし、実際には「危険なのでは?」「失敗したらどうなるの?」といった不安の声も少なくありません。そこで本記事では、医師の視点から鼻先へのヒアルロン酸注入に伴うリスクと、安心して施術を受けるためのポイントを詳しく解説します。ヒアルロン酸注入を検討中の方や、すでに施術を受けた方が抱える疑問・不安にしっかり応える内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。

鼻先へヒアルロン酸注入が選ばれる理由

顔の印象を大きく左右する鼻先は、わずかな形の変化であっても全体のバランスを大きく変えます。メスを使わず短時間で施術でき、ダウンタイムも比較的少ないヒアルロン酸注入は、多忙な方やメスを入れることに抵抗のある方にとって魅力的な選択肢です。また、ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されるため、過度な変化を避けたい方や「まずはお試し感覚で」という方に人気があります。

しかし、鼻先は血管や神経が多く通っており、非常にデリケートな部位です。そのため、不適切な施術やアフターケアの不足が原因となり、思わぬトラブルが生じるケースがあることも事実です。まずはどのようなリスクが潜んでいるのかを知り、適切に対処することが大切です。

鼻先へヒアルロン酸を注入する際に懸念される主なリスク

1.鼻先へヒアルロン酸を注入する際に懸念される主なリスク

鼻先は血管が集中している部位でもあり、注入するヒアルロン酸の量や位置によっては血管を圧迫して血行が阻害される場合があります。極めてまれではありますが、血管にヒアルロン酸が入り込んで血管閉塞を起こすと、皮膚の壊死に至るリスクも否定できません。万が一、施術後に皮膚の色が白っぽく変化したり、極端な痛みが続いたりする場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。

2.感染リスク

注射器を使う以上、傷口から細菌が侵入するリスクはゼロではありません。施術後に赤みや腫れが長引く、触れると熱感があるといった症状が続く場合、感染が疑われます。早期の治療によって症状が改善するケースがほとんどですが、放置すると症状が悪化してしまう恐れがあります。

3.しこり・凹凸の形成

ヒアルロン酸が均一に分散されずにかたまりとして残ると、しこりや不自然な凹凸となる可能性があります。鼻先はスペースが限られているため、少量でも偏りが生じれば外見上の違和感が大きくなりやすい部位です。改善しない際には再度の医療的処置が必要になるケースもあります。

4.左右差や形の不満

鼻の軟骨や皮膚の厚み、もともとの鼻筋の形状によって理想通りの仕上がりにならないケースもあります。ヒアルロン酸の性質上、完全にコントロールすることが難しく、数ミリの違いが気になる方には大きなストレスとなるかもしれません。

ユーザーが最も不安に感じるポイント

不自然な仕上がりや重大な副作用を恐れていられる方は多くいらっしゃいます。また、「過去に別のクリニックで失敗した」という口コミや体験談を目にし、不安を募らせている方も多いでしょう。さらに、医師の技術力やクリニックによる仕上がりの差が大きいことから、「どこを選べば安心なのか分からない」という声もよく聞かれます。

これらの不安を解消するためには、まず安全性について正しい知識を持つことが不可欠です。信頼できる情報をもとに冷静に判断すれば、不安を最小限に抑えたうえで施術を検討することができます。

安心して施術を受けるためのポイント

1.症例数・経験豊富な医師を選ぶ

鼻先のヒアルロン酸注入は、鼻筋や鼻翼への注入に比べると難易度が高く、医師の技術力が結果を大きく左右します。事前にクリニックの実績や医師の専門分野、過去の症例写真などを確認し、経験豊富な医師を選ぶことが重要です。

2.カウンセリング時にリスクをしっかり確認する

施術前には、ダウンタイムや考えられるリスク、アフターケアの方法などを医師から十分に説明してもらいましょう。疑問があれば遠慮せず質問し、納得できるまで話し合うことが大切です。特に、血管閉塞のリスクや万が一のときの対応策については必ず確認しておきましょう。

3.アフターケアを徹底する

施術後の状態を長持ちさせるには、注入部分を強くこすったり刺激を与えたりしないなど、適切なセルフケアが欠かせません。また、痛みや腫れが思ったより長引く場合には、自己判断で放置せず速やかにクリニックへ連絡し、医師の指示を仰いでください。

4.必要以上の量を求めない

仕上がりの理想を追求するあまり、多量のヒアルロン酸を一度に注入すると、かえって不自然な形になったり、血行障害を誘発したりすることもあります。少量から慎重に調整してもらうことで、自然な仕上がりと安全性のバランスを保つことが可能です。

まとめ

鼻先へのヒアルロン酸注入には確かにリスクが伴いますが、正しい知識を身につけ、信頼できる医師とクリニックを選択すれば、安全かつ満足度の高い施術を受けることが可能です。特に、血行障害や感染などの重篤な副作用は非常にまれですが、万が一トラブルが起きたときにどのような対応がなされるのかも大切なチェックポイントです。

施術を検討する際には、「どんな仕上がりを目指したいのか」「リスクとメリットを十分に理解しているか」をしっかりと自己分析したうえで、経験豊富な医師と納得がいくまでカウンセリングを重ねてください。そうすることで、「鼻先 ヒアルロン酸 危険」といった不安から一歩踏み出し、自分に合った施術を選びやすくなるでしょう。

医療行為には個人差があり、あくまで本記事は一般的な情報提供を目的としています。具体的な治療方針やアフターケアは、担当医師とよく相談しながら決定してください。鼻先の印象を少し変えるだけでも大きなイメージアップにつながることがあります。安心と安全を大切に、あなたの理想に近づける一歩を踏み出して、美容医療の素晴らしさを知って頂けたらと思います。

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この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
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