「ヒアルロン酸より自然」「赤ちゃん肌に多いⅢ型コラーゲンを補える」——ベビーコラーゲンは美容医療の中でも注目度の高い治療です。しかし、一方で患者様からは「デメリットはないの?」「後悔したくない」「失敗することもあるのでは?」という声をよくいただきます。
本稿では、ベビーコラーゲンの“弱点”や注意点を正直にお伝えし、安心して施術を選択できるように医師の視点でまとめます。

デメリット①:溶解できないため修正が難しい
ヒアルロン酸はヒアルロニダーゼで分解・溶解が可能ですが、ベビーコラーゲンは溶かす手段がないのが大きな違いです。
そのため、一度に多量を注入してしまうと、凹凸・白浮きが生じても簡単にリセットできません。
対策
・初回は必ず少量分割(0.1〜0.2cc単位)で注入
・2〜4週間後に馴染みを確認してから追い足す
・修正困難であることを事前に理解しておく
デメリット②:効果の持続は半年〜1年程度
ベビーコラーゲンは、ヒアルロン酸や脂肪注入に比べると持続期間が短めです。
多くのケースでは3か月〜半年で効果が薄れはじめ、1年以内には再施術が必要とされます。
ユーザーのインサイト
・「高い費用を払うのだから、もっと長持ちしてほしい」
・「繰り返し通うコストが負担」
対策
・初回は短め(3〜6か月)で再診し、その後は間隔を延ばすプラン設計
・他治療(ヒアルロン酸・HIFU・スキンブースター等)と組み合わせて持続を補強
デメリット③:部位適応が限られる
ベビーコラーゲンは浅い小ジワ・目の下のちりめん・口元の縦ジワに向いていますが、ほうれい線、大きなたるみ、ボリューム形成(頬・フェイスラインのリフトアップ)には効果が乏しいのが実情です。
対策
・ 「形はヒアルロン酸」「質感はベビーコラーゲン」と役割分担し、併用設計することが大切です。
デメリット④:内出血や腫れなどのダウンタイム
「腫れは少ない」と紹介されることが多いベビーコラーゲンですが、内出血や赤みは避けられません。
特に目周りは血管が豊富なため、1〜2週間ほど青あざが残るケースもあります。
対策
・カニューレ使用で血管損傷リスクを減らす
・予定がある場合は施術の2週間以上前に受ける
・メイクで隠せる範囲であることを説明

デメリット⑤:料金が高い
1ccあたり約10〜13万円と、ヒアルロン酸に比べて高額です。
また、持続が短いため年に複数回必要になる可能性があり、コスト負担を感じやすいのが実情です。
対策
・部位ごとに0.2〜0.5ccなど少量注入で効果を試す
・ヒアルロン酸やレーザーと併用してコスト効率を高める
デメリット⑥:経験の少ない医師による失敗リスク
ベビーコラーゲンはヒアルロン酸に比べ流通が少なく、扱える医師が限られるのが現状です。
経験の浅い医師では、浅すぎ・入れすぎで「白浮き」「凹凸」といったトラブルが起こりやすくなります。
対策
・症例経験豊富な医師を選ぶ
・Before/Afterを提示してくれるか確認
・「デメリット」も説明してくれるかチェック
デメリット⑦:アレルギー・炎症のリスク(稀)
ヒト由来で安全性が高いとされますが、発疹・赤み・かゆみが起こる例も稀に報告されています。
免疫反応が出やすい方は特に注意が必要です。
対策
・アレルギー歴や自己免疫疾患の有無をカウンセリングで確認
・初回は少量からスタート

まとめ:デメリットを知れば、安全に使いこなせる
ベビーコラーゲンには確かに溶解不可・効果の短さ・料金の高さ・適応の狭さといったデメリットがあります。
しかし逆に言えば、
・適応部位を守る
・少量分割で施術する
・経験豊富な医師を選ぶ
この3つを徹底すれば、デメリットを最小限にして自然で上品な若返りを実現することができます。
「デメリットを理解した上で選ぶ」ことが、最良の結果につながります。気になる方は、是非カウンセリングでご相談くださいませ。
※ご参考までに下記のメニューをご覧ください。