ヒアルロン酸の基礎知識
ヒアルロン酸とは、体内に自然に存在する保水成分であり、コラーゲン組織を保持するはたらきがあると言われています。ヒアルロン酸1gだけでもなんと6リットルもの水を保持できるくらい、強い保水効果があります。お肌のみずみずしさや、滑らかさ、柔らかさ、肌や関節の潤いを保ちます。
美容医療では、人工的に製造されたヒアルロン酸を使用します。透明でジェル状の物質で複数の性状や堅さが異なる製剤があります。
ヒアルロン酸とコラーゲン、どう違うの?
ヒアルロン酸とコラーゲンは、ともに皮膚の真皮に存在します。コラーゲン繊維が70%くらいあるところに、ヒアルロン酸がその隙間を張り巡らせています。
美容医療では、ヒト以外のコラーゲンが昔から使用されてきましたが、現在はヒトのコラーゲン「ベビーコラーゲン」を良く使います。ベビーコラーゲンは、透明ではなくて乳白色の色をしているので、目の下のクマにいれても透明のヒアルロン酸のように、「透けない」等の利点がありますが、ヒアルロン酸と比べると、アレルギーを起こす率が高かったり、入れたら消す酵素がない、ということもありますので、ヒアルロン酸とコラーゲンはどちらも必要で、適材適所な使用方法をすることが大切です。
体内のヒアルロン酸、加齢による変化は?
年齢とともに、皮膚のヒアルロン酸量はどんどん減っていきます。赤ちゃんのヒアルロン酸の量を100%とすると、40代で50%、60代には25%までに落ち込んでしまいます。ですから、ヒアルロン酸を補充すると皮膚の状態が良くなります。
ヒアルロン酸が用いられているお薬・美容製品は?
ヒアルロン酸に保水力があることは、良く知られていることと思います。ヒアルロン酸入りの化粧品は沢山ありますし、また、病院で「ヒアルロン酸入りの点眼薬」を頂いたり、関節の痛みに「ヒアルロン酸注入」を勧められた、などという話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
美容のヒアルロン酸注射とは?
美容医療では、人工的に製造されたヒアルロン酸を使用します。透明でジェル状の物質です。複数の性状や堅さが異なる製剤があります。
基本法則として、やわらかいものから堅いものがあり、堅いものであればあるほど持続期間が長い、という法則があります。1ケ月以内で消えてしまうようなやわらかいものもありますし、堅いものは2年弱持続します。そして、堅さに分けて、下記のような使用をすることが一般的です。
•硬めの製剤:鼻筋や顎など、形を整える施術に最適。
•柔らかい製剤:唇や目元のシワ改善など、ナチュラルな仕上がりを求める部位に。
•中間硬度の製剤:ほうれい線やゴルゴ線の改善に使用。
ヒアルロン酸の効果は?
ヒアルロン酸の効果として、肌が潤うこと、シワがなくなること、靱帯を持ち上げたり、容量の減った骨を補うことにより、たるみを取ったり、顔をリフトアップをさせたりすることもでき、若々しさや美肌を取り戻すことができます。
また、手術や大きなダウンタイムには抵抗がある方には、非常にお勧めですし、実際、手術にまけない結果を出すことができます。
ヒアルロン酸は整形?
ヒアルロン酸注射は「整形」なのでしょうか?ヒアルロン酸注射は大きく分けて、2つの方法があります。
顔の造形を大きく変える方法と、老化予防・アンチエイジングとして顔の造形は変わらない方法です。
前者は、鼻を高くする、顎を作る、涙袋を作る、ということで、後者は、シワをなくす、肌のハリを出す、リフトアップしてたるみを取る等です。
美しくなりたいけれども整形はしたくない、切る施術は怖い、という方にとって、切らない施術であり、なおかつ整形ではないアンチエイジングヒアルロン酸治療はお勧めです。
まとめとして、同じヒアルロン酸治療でも、整形とアンチエイジングの2系統があるということになります。
ヒアルロン酸の基礎知識まとめ
ヒアルロン酸は、もともと私たちの体内に存在する物質で、皮膚に多く含まれています。
水分を保持する能力が非常に高く、みずみずしい肌や弾力のある肌の形成に必須です。
ヒアルロン酸注射には、整形とアンチエイジングの2系統があります。後者は、美しくなりたいけれども整形はしたくない、切る施術は怖い、という方にとってお勧めです。
ヒアルロン酸の知識を深めて、年齢とともに少なくなるヒアルロン酸を上手に補い、
いつまでも若々しさ・美しさを保ちましょう。