ヒアルロン酸注射は痛い?顔の各部位別にみる痛みの原因と対策(ほうれい線・鼻・顎・唇・涙袋)

【はじめに】ヒアルロン酸注射は本当に痛いの?

ヒアルロン酸注射の概要

ヒアルロン酸注射は、ダウンタイムが少なく、すぐに効果があらわれる人気の美容施術です。その一方、ヒアルロン酸注入にあたり、皮膚に針をさすことから、多くの方が「痛み」を心配されます。

痛みの感じ方は人それぞれ

痛みの程度は施術部位、個人の痛覚、施術者の技術で変わり、麻酔や針の種類などによる差がありますので、詳細をお伝えしたいと思います。

【部位別】ヒアルロン酸注射の痛みと対策

ヒアルロン酸は痛いかどうかについて、部位ごとの特徴や痛みの原因、軽減方法を解説致します。

ヒアルロン酸注射「顔」全体の痛みのポイント

顔全体における特徴と共通点ですが、皮膚が薄い部位や、また、神経が密集しているエリア(鼻周辺、唇など)は痛みを感じやすいという特徴があります。

【ほうれい線】ヒアルロン酸注射は痛い?

「ほうれい線をなくしたい」要望は多いですが、ほうれい線のヒアルロン酸注入の痛みはいかがでしょうか?ほうれい線の周辺は皮膚が比較的厚く、痛みには強くありません。しかし、口周りの動きが多い部位ゆえ、注入時の違和感を感じる人もいます。また、骨近くにヒアルロン酸注入する際や、顔面神経にあたると痛みを感じることがあります。

痛み軽減の対策

麻酔のクリームを使用したり、痛みの少ない極細の針を使用したり、針の先が丸いカニューレなどを使用することなどで痛みを軽減させることができます。

【鼻】ヒアルロン酸注射は痛い?

痛みの原因

鼻筋の皮膚は薄いですが、痛みはあまり感じません。鼻柱部・鼻根部は、皮膚が厚いものの、痛みを感じる部位です。

痛み軽減の対策

鼻周囲の神経ブロック注射、または表面麻酔
施術後の腫れや内出血対策(冷やすなど)があります。

【顎】ヒアルロン酸注射は痛い?

痛みの原因

骨に近い部位への注入になるため、ズーンという鈍い痛みを感じることがある
また、顔面血管の近くにヒアルロン酸を打つことで内出血をすることがあります。
皮膚の厚さや顎の形状によって痛みの度合いが変わります。

痛みの軽減対

極細針やカニューレを使う施術法が大切です。
注入量や「ゆっくり少量ずつ」というような注入速度で痛みが変わります。

【唇】ヒアルロン酸注射は痛い?

痛みの原因

唇は粘膜に近く、神経や毛細血管が多いため痛みや腫れ、内出血を感じやすいです。
皮膚が薄く、施術後のむくみも出やすい

痛み軽減の対策

リップ専用の麻酔クリームや歯科麻酔のような局所麻酔を使うこともあります。
針を刺す回数を減らすため、カニューレ方式を採用するクリニックもあります。

【涙袋】ヒアルロン酸注射は痛い?

痛みの原因

目元は皮膚が薄く、神経や血管が多いため痛み・内出血のリスクがやや高いですが、技術の高い施術者であれば、ほぼ無痛でダウンタイムがない施術です。
涙袋を入れる場所の手術歴(グラマラスライン形成、垂れ目形成、逆さまつげの手術)がある場合は、施術部が瘢痕となっているため、痛みを感じやすくなります。

痛み軽減の対策

表面麻酔や極細針、カニューレ針の組み合わせと施術者の経験値です。
施術後はアイシングや安静にして炎症を抑えましょう。

痛みを軽減するためのポイント

施術前のケア

施術前に運動をしたり、アルコールを飲むなど、血行促進に繋がる行為は避けましょう。

施術部位が乾燥していたり、皮膚炎を起こしていたりしないうようにしましょう。

医師の技術と施術方法

解剖学的知識の豊富な医師ほど、神経を避けて施術する技術が高いです。
クリニックによっては、極細針や先端が丸いカニューレを使用し、痛みや内出血を軽減しています。

麻酔の種類

表面麻酔、局所麻酔、ブロック注射、笑気麻酔、全身麻酔などがありますが、笑気麻酔、全身麻酔を使用しての施術は、表情を確認できず、顔全体のバランスがとれないので良い結果に結びずらくお勧めしません。

痛みに関するQ&A

Q1. 内出血や腫れはどれくらいで引きますか?
個人差はありますが、数日~1週間ほどで落ち着くことが多いです。

Q2. 痛みに弱い人はどうしたらいいですか?
麻酔方法や施術時のサポート体制をしっかり確認し、カウンセリングで不安を伝えましょう。

Q3. 痛み以外のリスクはありますか?
血管閉塞、アレルギー反応など稀なケースもあるため、信頼できるクリニックを選ぶことが大事です。

信頼できるクリニックの選び方

医師の実績・経歴のチェック

美容外科・皮膚科としての経歴が長いか、ヒアルロン酸注入の実績が豊富かを確認しましょう。

カウンセリングの充実度

痛みに関する相談に丁寧に応じ、リスクやアフターケアを詳しく説明してくれるかが大切です。

院内の衛生環境や麻酔の有無

施術ルームの清潔さ、使用機器が安全か、麻酔があり、方法を調べましょう。

まとめ

●ヒアルロン酸注射の痛みは施術部位・個人差・医師の技術によって変わります。

●部位別に適切な痛み対策を知ることで、不安を軽減することができます。

●ヒアルロン酸注射の痛みを理解して上手に対処しましょう。


この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
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