近年、しわやたるみの改善・フェイスラインの形成など、美容医療の幅広い分野で人気を集めているヒアルロン酸注射。しかし一部では「ヒアルロン酸を入れ過ぎると皮膚が伸びてしまう」「やってはいけないケアをすると変形する」などの噂を耳にしませんか?
本記事ではヒアルロン酸注入後に注意すべきポイントを解説します。施術後の正しいケアとNG行為について詳しくまとめました。
ヒアルロン酸を注入すると皮膚伸びるって本当?
「皮膚が伸びる」という主な原因
「ヒアルロン酸で皮膚が伸びる」という噂が広まる理由としては、過度な量の注入が挙げられます。必要以上にヒアルロン酸を入れ過ぎた場合、一時的に皮膚が過度に引き伸ばされることがあり、その状態が長く続くと、皮膚の弾力が低下する可能性があります。
● 過剰注入:過度な量のヒアルロン酸を一気に注入すると、仕上がりが不自然になるだけでなく、皮膚のたるみを引き起こすリスクも高まる
● 複数回の施術:短いスパンで何度も追加注入を繰返すと、皮膚や組織に負担がかかる
医師のカウンセリングと技術が重要
実際には適量のヒアルロン酸を適切な位置に注入すれば皮膚が不自然に伸びるリスクは極めて低いと言われています。美容医療は医師の技術力に左右される面が大きいため、施術前のカウンセリングをしっかり受けることが大切です。
ヒアルロン酸注入後にやってはいけないこと
強いマッサージや圧迫
ヒアルロン酸は注入直後から1~2週間ほどの間、皮下で柔らかく安定していない状態です。
● 強いマッサージ:ヒアルロン酸の定着が進む前に、強い力で圧迫・マッサージをすると移動や変形を起こす可能性がある
● うつぶせ寝や頬杖:寝る時の姿勢や長時間の圧迫も同様にリスクが高まる
過度な温熱(サウナ・長時間の入浴など)
サウナや長時間の入浴、激しい運動などで体温が上がると、腫れや内出血が長引く恐れがあります。皮下の血行が急激に促進されることでヒアルロン酸のなじみが悪くなる場合もあるので注意が必要です。
過度な日焼け
紫外線を大量に浴びると、肌のコラーゲンやエラスチンがダメージを受け、ヒアルロン酸の持続や肌の弾力性にも影響が出ることがあります。施術後暫くは紫外線対策をしっかり行いましょう。
皮膚が伸びないための対策
少量ずつこまめにメンテナンス
一度に大量のヒアルロン酸を入れるのではなく、少量ずつ定期的に注入する方が安全性が高く、皮膚の負担も軽減できます。大きく変化させたい場合でも回数を分けて行う方がおすすめです。
医師との十分なコミュニケーション
● 希望の仕上がり、なりたいイメージを事前に共有
● 自分の肌質や骨格に合った施術プランの提案を受ける
● 疑問や不安点は遠慮なく質問し、納得してから施術を受ける
施術後の正しいホームケア
● 刺激を与えない:洗顔やクレンジングは優しく行う
● 十分な保湿:肌の乾燥を防ぎ、ヒアルロン酸の持続をサポート
● 生活習慣の改善:睡眠や栄養バランスを整え、肌の回復力を高める
よくある質問
Q1.ヒアルロン酸は何回も注入すると必ず皮膚が伸びるの?
A1.正しい施術計画で、必要量のヒアルロン酸を定期的に注入していけば過度に皮膚が伸びるリスクは低いです。あくまで過剰注入や短期間に繰り返し施術を行う場合に注意が必要です。
Q2.ヒアルロン酸が移動・変形してしまった場合の対処法は?
A2.ヒアルロニダーゼと呼ばれる酵素を使い、注入部位のヒアルロン酸を溶解する方法があります。但し、溶解を何度も繰り返すと皮膚への負担が大きくなるため、医師とよく相談しましょう。
Q3.どれくらい経てば普通にマッサージしてもいいの?
A3.目安としては1~2週間ほどは強い力を加えない方がベターです。クリニックや製剤によってはより長く控えるよう指示される場合もあるため、施術を受けた医師の指示に従ってください。
まとめ:やってはいけないことを知って安心のヒアルロン酸ライフを!
● ヒアルロン酸を入れ過ぎると皮膚が伸びる可能性があるのは事実ですが、適切な施術計画・量・技術があっれば過剰な心配は不要です。
● 施術後のマッサージや強い刺激は控え、生活習慣にも気を配るなど、基本的なアフターケアを守ることでトラブルを防ぎ、美しい仕上がりを長く維持できます。
ヒアルロン酸注射で皮膚が伸びるのではないか、施術後に絶対やってはいけないことが分からない、という悩みや不安を抱えた方は、是非本記事を参考に医師の指示をよく守り、安全で満足度の高いヒアルロン酸施術を受けましょう。