眉間のシワにはヒアルロン酸?ボトックス?正しい選び方は“シワの原因”で決まる。失敗しない治療選択を注入専門医が徹底解説

「眉間のシワ、ヒアルロン酸とボトックスどっちが正解?」
「自分の場合はどちらが合うのかわからない…」

しのぶ皮膚科にも、こうしたご相談が非常に多く寄せられます。
しかし結論から言うと、眉間のシワは “原因が違うと治療法が真逆になる” 部位です。

同じ“シワ”でも、ボトックスが必要な人、ヒアルロン酸が必要な人、両方が必要な人がはっきり分かれます。

この記事では、「あなたはどちらを選ぶべきか」 を、専門医の視点から徹底的にわかりやすく解説します。

眉間のシワには2種類ある。まずは“どのシワか”を知ることが最重要

眉間のシワは大きく分けて以下の2つです。

1.表情ジワ(動的シワ):怒ったとき・困ったときにキュッと寄るシワ。
主な原因:皺眉筋・鼻根筋の筋肉の力ボトックスが最も効果的

2.溝ジワ(静的シワ):表情をしていなくても刻まれている深いシワ。
主な原因:加齢による皮膚の折れ癖、コラーゲン低下、長年の表情グセ、骨格の凹み
ヒアルロン酸が必要になるケースが多い

実際の診療では、両方が混ざっているケース(混在型)が7割以上。

この見極めを誤ると、ボトックスだけ打っても改善しない、ヒアルロン酸だけ入れて不自然になる、眉間が重く見える、などの“失敗”につながります。

ボトックスが適しているのはどんな眉間のシワ?

ボトックスは、「寄ってできるシワ」を止める治療 です。

向いている症状
・表情をすると縦シワが強く出る
・普段から眉を寄せるクセがある
・まだ深い溝にはなっていない
・30〜40代の初期の眉間ジワ

効果
・シワが寄らなくなる
・眉間の表情が柔らかくなる
・予防効果が高い(深い溝を作らせない)

【注意点】ボトックスだけでは“刻まれた溝”は消えない

これは多くのユーザーが誤解している部分です。
長年の折れグセでできた“深い溝ジワ”は、筋肉を止めるだけでは凹みが残ります。
※ボトックス=シワが完全に消える、ではない。

【ボトックスが適していないケース】

・40〜60代で深い刻みジワがある
・骨格自体に凹みがある
・手で皮膚を伸ばしてもシワが残る

 こうした場合はヒアルロン酸併用が必要です。

ヒアルロン酸が適している眉間とは?

ヒアルロン酸は、シワの“溝そのもの”を持ち上げる治療 です。

向いている症状
・無表情でもシワが刻まれている
・折れ癖が深い
・化粧をしても溝が消えない
・表情ジワ+溝ジワの混在型
・50代以降で皮膚のハリが低下している

効果
・深い溝が滑らかになる
・皮膚の折れ癖が改善
・若々しい印象に戻る

【注意点】リスクのある部位のため技術差が大きい

眉間は血管が複雑に走行してる“リスクの高い部位”のひとつです。
ヒアルロン酸で血流障害を起こしやすい場所として医学的にも有名。

しのぶ皮膚科では、カニューレ使用、深部・浅部の層の使い分け、必要量0.05〜0.2ccの慎重な微量注入、血管走行を熟知した安全設計を徹底しています。

眉間には“ヒアルロン酸+ボトックス併用”が最も自然になる理由

これは専門医の多くが同じ意見ですが、眉間のシワ治療は併用が最も効果的です。

ボトックス:シワを作らせないようにする
ヒアルロン酸:すでに刻まれた溝を持ち上げる

まさに役割が違うため、両方を組み合わせるともっとも自然で若々しい眉間になります。

併用が必要な典型例
・40代以降の深い溝
・表情クセが強い人
・いつも眉間に影がある人
・写真に写ると“怒って見える”人
・他院でボトックスだけしても効果が弱かった人

ボトックス単独で限界が出てきた方に、ヒアルロン酸併用は“劇的に若返る治療”です。

逆に、ヒアルロン酸が向かない眉間は?

眉間は“全員にヒアルロン酸がOKではない”部位でもあります。

向かないケース
・脂肪が非常に薄い
・シワの位置が浅く、製剤が浮きやすい
・硬めの製剤を使用すると凸凹になりやすい
・組織に柔軟性が少なく馴染みにくい

こうした方には、ヒアルロン酸よりまずボトックスを優先し、必要に応じて微量のヒアルロン酸を追加します。

ヒアルロン酸とボトックスの違い(比較表)

項目ボトックスヒアルロン酸
目的筋肉の動きを弱める溝を持ち上げる
効果が出るのは3〜7日直後〜
持続期間3〜4ヶ月6〜12ヶ月
向いているシワ表情ジワ(動的)溝ジワ(静的)
ダウンタイムほぼなし針跡が数日
リスク下がりすぎると眉が重くなる血流障害リスク
最適解初期ジワの予防深い刻みジワの改善

しのぶ皮膚科の眉間治療:最重要なのは「原因の診断」

眉間は、とても“誤診の多い部位”です。
当院では、初診時に以下を必ず確認します。

・表情をした時のシワの出方
・無表情の時の溝の深さ
・骨格の凹み
・皮膚の厚み
・眉の動き方のクセ
・筋肉の強さ
・左右差

この診断により、ヒアルロン酸か、ボトックスか、併用かを決めます。

「どちらが正しいか?」ではなく、“あなたの眉間はどちらが必要か?” が最重要。

結論:眉間のシワは“原因で治療が決まる”。両方を理解すれば失敗しない

まとめると、眉間は顔の印象を決める極めて重要な部位であり、治療選びを誤ると不自然になりやすい場所です。

【眉間のシワを改善する最適解】

1.表情ジワ → ボトックス
筋肉を止めることでシワの予防・改善。

2.溝ジワ → ヒアルロン酸
折れ癖・凹みの改善。

3. 40〜60代の深いシワ → 併用が最も自然

【よくある誤解】

・ボトックスだけで深い溝が消える → ×
・ヒアルロン酸だけで表情ジワが改善する → ×
・どちらか一方の治療で解決できる → ×

眉間治療は、“正しい診断”と“安全な注入技術”、ここで結果が決まります。

あなたの眉間のシワは、どちらのタイプ?

「自分がどちらに当てはまるかわからない」
「ヒアルロン酸は怖いけれど深いシワは気になる」
「ボトックスだけで治らなかった」

そんな方は、ぜひしのぶ皮膚科にご相談ください。

あなたの眉間のシワの原因を細かく診断し、最も自然で安全な治療をご提案いたします。

※ご参考までに下記のメニューをご覧ください。

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この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
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