「口の周りだけカサカサして白く粉を吹く」
「ファンデーションが浮いて、余計に目立つ」
こうしたご相談はとても多く、特に冬〜春の季節の変わり目に急増します。
こんにちは。しのぶ皮膚科院長の蘇原しのぶです。
今日は「口周りの乾燥・粉吹き」の原因と、すぐに改善するための正しいケアについてお話しします。

口周りだけ乾燥するのはなぜ?
「顔はそこまで乾燥していないのに、口の周りだけ粉を吹く」
これには理由があります。
口周りは、皮脂が少ない、よく動く(話す・食べる)、摩擦が多い、という特徴があり、もともと乾燥しやすい“弱いパーツなのです。
さらに、日常のちょっとした習慣が重なることで、一気に粉吹き状態まで悪化してしまいます。
口周りの乾燥・粉吹きの主な原因
1、 洗いすぎ・クレンジングのやりすぎ
まず一番多いのがこれです。
しっかりメイクを落としたい、毛穴汚れが気になる、という理由で必要な皮脂まで落としてしまっている。特に口周りは皮脂が少ないため、洗いすぎると一気にバリア機能が崩れます。
2、摩擦(マスク・ティッシュ・タオル)
口周りはとにかく擦られやすい部位です。
マスクのこすれ、食後に口を拭く、タオルでゴシゴシ、これらが積み重なると、 角質がはがれ、粉吹き状態に。
実は「やさしくしているつもり」でも、意外と摩擦ダメージは大きいのです。
3、保湿不足(または間違った保湿)
「保湿しているのに乾燥する」という方も多いです。
その場合、水分だけで油分が足りていない、または浸透しにくい順番で塗っている、などが原因です。
口周りは特に、水分+油分の両方が必要になります。
4、ビタミン不足・体調の影響
意外と見落とされがちなのが、内側の原因です。
ビタミンB群不足、睡眠不足、ストレス、これらによって皮膚のターンオーバーが乱れると、角質がめくれて粉を吹く状態に。
口周りはその影響が出やすい場所です。
5、 皮膚炎(口囲皮膚炎・接触皮膚炎)
なかなか治らない場合は、軽い皮膚炎になっている可能性もあります。
赤みがある、ヒリヒリする、化粧品がしみる、こういった症状がある場合は、自己流ケアでは悪化することもあります。

今すぐやめてほしいNG習慣
患者さんによく見られるNG行動があります。
・ゴシゴシ洗顔:バリア機能を壊します
・スクラブ・ピーリングのやりすぎ:さらに粉吹きを悪化させます
・リップだけで済ませる:口周りの皮膚には不十分です
・乾いたらすぐ重ね塗り:根本改善にならない
口周りは「繊細な皮膚」として扱うことが大切です。
皮膚科医がすすめる正しいケア
では、どうすれば改善するのでしょうか?
ポイントはシンプルです。
1、洗いすぎない
洗顔はやさしく、口周りは泡をのせるだけ、 “落としすぎない”ことが最優先
2、 保湿は“重ねる”
順番がとても重要です。
化粧水(しっかり水分補給)⇨乳液またはクリーム(フタをする)
さらに乾燥が強い場合は、ワセリンを薄く重ねる、これだけでかなり改善します。
3、日中もこまめに保護
マスク前に保湿、食後はこすらず押さえる、 “守るケア”を意識すること。
4、内側からのケア
ビタミンB群、タンパク質、十分な睡眠、皮膚は体の状態を反映します。
外だけでなく内側も整える、これがとても大切です。
それでも治らない場合は?
2週間以上改善しない場合は、 皮膚炎の可能性が高いです。
この場合は、外用薬(炎症を抑える)、刺激の見直し、が必要になります。
早めに適切な治療をすることで、悪化や長期化を防ぐことができます。
最後に:口周りは“優しく扱う”だけで変わります
口周りの乾燥・粉吹きは、「やりすぎケア」が原因のことがとても多いです。
高い化粧品よりも大切なのは、こすらない、落としすぎない、守る、というシンプルなこと。
私は診療の中で、「少しケアを変えただけで一気に良くなる」そんな患者さんをたくさん見てきました。

まとめ
口周りの乾燥・粉吹きの原因は、洗いすぎ、摩擦、保湿不足、栄養不足、皮膚炎、そして改善のポイントは、“与える”より“守る”ケアです。
無理に隠そうとせず、まずは肌を整えることから始めてみてくださいね。
※ご参考までに下記のメニューをご覧ください。










ご予約・お問い合わせ
03-6453-6955







