鼻先ヒアルロン酸は危険?失明・壊死リスクはある?本当のところを解説します

「鼻先にヒアルロン酸って危険なの?」
「失明するって本当?」
「SNSで“鼻先ヒアルロン酸はやめた方がいい”と見て不安…」

最近、“鼻先ヒアルロン酸 危険”というキーワードで検索される方が非常に増えています。

確かに鼻先へのヒアルロン酸注入は、他の部位と比べても注意が必要な施術です。

しかし一方で、• リスクを正しく理解していない、• 過度に怖がっている、「鼻のヒアルロン酸=全部危険」と誤解しているケースも少なくありません。

こんにちは。しのぶ皮膚科院長の蘇原しのぶです。

今回は、鼻先ヒアルロン酸の危険性について、なぜ危険と言われるのか、実際にあるリスク、失明や壊死は本当にあるのか、安全に受けるために大切なこと、鼻筋ヒアルロン酸との違いを医師として分かりやすく解説します。

鼻先ヒアルロン酸とは?

鼻先ヒアルロン酸とは、鼻尖(びせん)と呼ばれる鼻先部分へヒアルロン酸を注入し、鼻先をツンと見せる、鼻先を高く見せる、鼻の形を整える、などを目的に行う施術です。

切開を伴わず、短時間で変化が出やすいため人気があります。

しかし実は、鼻先はヒアルロン酸注入の中でも“高リスク部位”として知られています。

なぜ鼻先ヒアルロン酸は危険と言われるの?

最大の理由は、「鼻先には細い血管が集中している」からです。

さらに鼻先は、皮膚が硬い、注入スペースが狭い、血流障害が起こりやすい、という特徴があります。

つまり、少量のヒアルロン酸でも圧が強くなりやすい部位なのです。

鼻先ヒアルロン酸の代表的なリスク

1、血流障害・皮膚壊死
最も注意すべきリスクです。
ヒアルロン酸が血管を圧迫したり、誤って血管内へ入ると、血流が止まり皮膚へ酸素が届かなくなります。
その結果、強い痛み、皮膚が白くなる、紫色に変色、壊死が起こることがあります。

鼻先は特に血流障害が起こりやすい部位として知られています。

2、 失明リスク
「本当に失明するの?」
これは患者さんから非常によく聞かれます。
結論から言うと、“極めて稀ですがゼロではありません”。

鼻周囲の血管は、目へつながる血管(眼動脈系)と交通しています。
そのため、ヒアルロン酸が血管内へ入り逆流すると、網膜動脈が詰まり、失明リスクが生じる可能性があります。
実際、鼻や眉間はフィラーによる失明報告が多い危険部位です。

もちろん頻度は非常に低いですが、「プチ整形だから絶対安全」とは言えない施術です。

3、 感染
鼻は皮脂分泌が多く、細菌が繁殖しやすい部位です。
そこへ針を刺すため、赤み、熱感、腫れ、痛み、などの感染が起こることがあります。
感染が悪化すると、ヒアルロン酸を溶かす処置が必要になる場合もあります。

4、 しこり・凸凹
鼻先はスペースが狭いため、ヒアルロン酸が均一に広がりにくい部位です。
そのため、不自然な丸み、しこり、左右差、凸凹、が起きやすいです。

特に“入れすぎ”は要注意です。

鼻先ヒアルロン酸で「鼻が太くなる」こともある?

あります。
これはかなり多いご相談です。

鼻先は本来、非常に小さいパーツです。
そこへ無理にボリュームを入れると、横に広がる、団子鼻っぽくなる、不自然に丸くなる、ことがあります。

特に繰り返し注入すると、徐々に太く見えるケースがあります。

鼻筋ヒアルロン酸との違い

患者さんが誤解しやすいのですが、“鼻筋”と“鼻先”は全く別です。

鼻筋(鼻背)
比較的スペースがあり、注入しやすい部位。
もちろんリスクゼロではありませんが、鼻先よりは安全性が高いとされています。

鼻先(鼻尖)
皮膚が硬く、スペースが狭く、高リスク。
医師の高度な解剖理解と技術が必要です。

どんな医師・クリニックを選ぶべき?

ここが最も重要です。
鼻先ヒアルロン酸は、「誰がやっても同じ施術」ではありません。
重要なのは、解剖を理解しているか、血管走行を熟知しているか、緊急時対応ができるか、ヒアルロニダーゼの常備があるか、少量を丁寧に注入するか、です。

特にヒアルロニダーゼ(溶解剤)は非常に重要です。
万が一、血流障害が疑われた場合、迅速な対応が必要になります。

施術後に危険サインはある?

以下があればすぐに受診してください。
強い痛み、皮膚が白い、紫色になる、網目状に変色、急な視界異常、激しい頭痛

これらは血流障害の可能性があります。

特に視界異常は緊急性が高いです。

私が考える「鼻先ヒアルロン酸」

私は鼻先ヒアルロン酸に関しては、かなり慎重派です。
なぜなら、「変化を出しにくい割に、リスクが高い」部位だからです。

もちろん適応がある方もいます。
但し、どこまで変化を求めるか、その変化は本当にヒアルロン酸が適切か、他施術の方が安全か、を必ず考えます。

美容医療は、“できる”と“すすめる”は別です。
患者さんの安全性を最優先に考えることが何より大切だと思っています。

まとめ

鼻先ヒアルロン酸は、切らずに鼻先形成できる、手軽に見える。
一方で血流障害、壊死、感染、失明、など重篤なリスクもある施術です。

特に鼻先は、ヒアルロン酸注入の中でも注意が必要な部位です。

だからこそ、安さだけで選ばない、症例数だけで選ばない、自然で安全な提案をしてくれる医師を選ぶ、ことが重要です。

当院では、単に「高くする」ではなく、“その方にとって自然で美しいバランス”を大切に診療しています。

鼻の形でお悩みの方、不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

※ご参考までに下記のメニューをご覧ください。

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この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
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