ヒアルロン酸注入とレーザー治療の最適な間隔とは?美しく安全に施術を受けるためのポイント

近年、シワやたるみなどのエイジングサインにアプローチするために、ヒアルロン酸注入やレーザー治療といった美容医療が広く普及しています。ヒアルロン酸はボリュームロスを補い、自然な若返り効果を得られる施術として人気が高く、一方のレーザー治療は肌質改善やシミ、くすみの軽減など多面的な美容効果が期待できるのが魅力です。しかし、この2つの施術を組み合わせて行う場合、施術の「間隔」について気になる方も多いのではないでしょうか。特にヒアルロン酸とレーザー治療、「同時に行っても大丈夫なのか」「どれくらいの期間を空けると効果が最大化するのか」「安全性に問題はないのか」といった疑問を抱いていることでしょう。そこで本コラムでは、医師の視点から、ヒアルロン酸注入とレーザー治療を安全かつ効果的に受けるための最適な間隔や注意点を徹底解説します。

ヒアルロン酸注入とレーザー治療を組合わせるメリット

ヒアルロン酸注入は、シワの谷部分や頬のボリュームを直接的に補うことで、若々しくハリのある印象を取り戻す治療方法です。レーザー治療は、肌のターンオーバーを促し、シミやくすみ、毛穴の開きなどを改善する作用を持ちます。

● ヒアルロン酸注入:即効性があり、深いしわやボリュームの不足をピンポイントで補える

● レーザー治療:肌表面のトラブルやくすみを改善し、肌質を全体的に底上げする

この2つを組み合わせると、“肌内部”と“肌表面”両方のエイジングサインにアプローチが可能になるため、相乗的に若返り効果が期待できるのです。

施術を同時期に行うリスク

とはいえ、ヒアルロン酸注入とレーザー治療を同じ日に行うことには注意が必要です。なぜなら、ヒアルロン酸注入直後の皮膚は外的刺激に対して敏感になっており、ダウンタイムを考慮しないと炎症や腫れが長引く可能性があるからです。
ヒアルロン酸を注入した部位に熱や衝撃などの刺激を与えると、ヒアルロン酸自体の劣化が早まったり、腫れが増すリスクが指摘されています。レーザーの種類によっては、熱エネルギーでターンオーバーを促進する作用が強いため、直後のヒアルロン酸が安定していない段階での照射は、効果を損なったりトラブルを引き起こす可能性も否定できません。

最適な間隔の目安

一般的には、ヒアルロン酸注入後にレーザー治療を行う場合、2週間から1か月程度の間隔を空けることが推奨されています。ヒアルロン酸は、注入から数日~2週間ほどで皮膚内部で安定するといわれています。個人差もありますが、施術後の腫れや内出血が収まる期間も考慮すると、最低でも2週間程度は様子を見たほうが無難でしょう。

一方、先にレーザー治療を行ってからヒアルロン酸注入を行う場合もあります。この場合は、肌表面のダメージが回復してからヒアルロン酸を注入するほうが望ましいため、こちらも2~4週間ほど時間をおくと安心です。
また、治療で使用するレーザーの種類によっても理想的な間隔は変わるため、担当医の診察を受けたうえでスケジュールを決めるのが最良といえます。

間隔を守らない場合に起こり得るトラブル

1.効果の減少

ヒアルロン酸は、体内に注入されたあと少しずつ馴染んでいきます。この過程で外部から強い刺激や熱が加わると、注入したヒアルロン酸が分解されやすくなり、十分なボリュームアップが得られない可能性があります。

2.炎症や腫れの悪化

施術部位に炎症が残っているときにさらに刺激を加えると、腫れや赤み、痛みなどのダウンタイムが長引く場合があります。特にレーザー治療はターンオーバーを促すため、皮膚への刺激が少なからず生じる点に注意が必要です。

3.色素沈着や内出血のリスク増大

炎症や刺激が重なると、術後の色素沈着や内出血が起こりやすくなることがあります。ダウンタイムが増えれば、その分日常生活やメイクなどへの支障も出やすくなります。

患者様から多く頂く質問

●「ヒアルロン酸とレーザーの相性が悪いのではないか」

●「レーザー治療を受けたいが、ヒアルロン酸注入後どれくらい待てばいいの?」

●「トラブルなく両方の治療を受けるにはどうしたらいい?」

●「きちんと効果を得るにはどうプランを立てればいい?」

こうした不安を払拭するには、クリニックで適切なカウンセリングを受け、医師と相談しながら治療プランを立てることが不可欠です。信頼できる情報に基づいて施術を受けることで、ダウンタイムやリスクを最小限に抑えながら効率的に美肌・若返り効果を狙えます。

施術を成功させるためのポイント

1.十分なカウンセリングと診察

ヒアルロン酸を注入する部位や、使用するレーザーの種類によって施術間隔は異なります。担当医に肌状態をしっかりチェックしてもらい、最適な施術スケジュールを組みましょう。

2.ダウンタイムを考慮した予約スケジュール

特にイベントや大事な用事が控えている場合は、ダウンタイムが長引く可能性も想定して余裕を持った計画を立てることが大切です。

3.アフターケアを徹底する

施術後の腫れや内出血を軽減するために、注入部位をこすったり強く圧迫するのは避けるべきです。また、紫外線ケアや保湿などスキンケアの徹底も重要なポイントとなります。

4.定期的なクリニック受診

ヒアルロン酸の持続期間は半年から1年程度といわれていますが、個人差があります。レーザー治療の頻度や効果の持続期間も人によって異なるため、定期的にクリニックでチェックを受けて最適なタイミングで再施術を行うことが望ましいです。

まとめ

ヒアルロン酸注入とレーザー治療は、それぞれ異なるアプローチでエイジングケアや肌質改善を目指せる優れた施術です。両者を組み合わせることで、より包括的な若返り効果を期待できますが、安全かつ十分な効果を得るためには、施術の間隔をしっかりと守ることが必要不可欠です。一般的に、ヒアルロン酸注入後には2週間から1か月程度の期間を空け、炎症や腫れが引いた状態でレーザー治療を受けるのが望ましいとされています。また、先にレーザー治療を行う場合でも、肌表面の回復を待ってからヒアルロン酸を注入すると安心です。

とは言え、最適な間隔は個人の肌質や使用する機器・製剤によって異なります。信頼できるクリニックや医師を選び、十分なカウンセリングを経て施術を受けることで、リスクを最小限に抑えながら理想の美肌へと近づくことができるでしょう。 ヒアルロン酸注入とレーザー治療を上手に使い分け、ダウンタイムを少なくしながら効果を最大化したい方は、まずは専門家の診察を受けてみてはいかがでしょうか。あなたの肌状態やライフスタイルに合わせた最適な治療プランを提案してもらえば、安心して理想の美しさを手に入れることができます。是非ご参考になってくださいね。



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この記事の監修者

しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ Shinobu Sohara

2003年に東海大学医学部を卒業し、北里大学病院皮膚科、獨協大学医科大学附属病院皮膚科を経て、2016年にヒアルロン酸専門クリニック「しのぶ皮膚科」(港区三田)を開業。皮膚科・皮膚外科歴22年。

「ヒアルロン酸小顔カスタマイズ」と名付けたヒアルロン酸注入法で、他院では難しいと言われた患者さまの悩みを改善し、ボリュームアップだけではなく骨格形成、自然な若返り、たるみあげなどを、ヒアルロン酸単独で行う独自技術を持つ。自然な若々しさと美しさを追求したデザイン力に定評があり、日本全国のみならず海外からの患者様も多く、リピート率は90%以上。難病の患者さんの顔痩せや怪我の修復にヒアルロン酸注入による往診を行っている。

略歴

  • 平成15年3月東海大学医学部卒業
  • 平成15年4月北里大学皮膚科
  • 平成18年獨協大学病院皮膚科
  • 平成28年しのぶ皮膚科開業
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